大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

揺岩

2007年04月20日 | 吉野町・東吉野村
高見山の山頂まであとわずかという場所に、“揺岩(ゆるぎいわ)”という大きな岩があった。その解説板には“「多武峰 大職冠 藤原鎌足公」と 三度唱えれば揺るぎだしたと言う。”と書かれていた。
私はよく似た岩を談山神社への道で見たことがある。その岩は“不動の滝”の近くに“破(われ)不動尊”と云う大石が横たわり、側面には不動明王が彫られて祭られていた。その大石は中央から刀で切ったように割れており、1608年(慶長13年)談山が鳴動した時に破裂して割れたと伝えられている。談山神社の社殿裏山の御破裂山には、藤原鎌足の遺骨を改葬した円墳があり、国家異変の際には山が鳴動し、談山神社の本殿の鎌足公の御神像にひびが入ったそうだ。
醍醐天皇の御世から700年間に40回も鳴動し、朝廷は貢物をもって神霊を慰めたのだという。
ここ近年、“国家異変が無い?”からか、“鎌足公の御神像にひびが入った”と聞かないのも、どこか不思議である・・・
“この国は本当に大丈夫なのだろうか?”と思っていたら
先日、三重で大きな地震が発生し、我が家も揺れた・・・


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