苦しい不整脈は恐ろしい
だが、その苦しさだけが恐ろしいのではない
もっとひどくなるのではという恐怖
いつ終わるかわからない恐怖
それらの恐怖は、いともたやすく人の心を壊す
今、遠く離れたかの地で、彼女はいつ止むともしれない
苦しさと恐怖に苛まれ、心が壊れようとしている
だが、遠く離れた私には、彼女を助ける力はない
頼れるものがなくなったとき、人は簡単に壊れる
言葉は力にはならない
不整脈だけは、頑張ってもどうにもならない
あらゆる工夫も、我慢も簡単に押しつぶしてしまう
それが不整脈の真の恐ろしさなのだ
私にできることは
わかってあげることと見守ることしかないのだろうか