イン哲 1 ヴェーダ (ヴェーダの分類)
ここ半年余、イン哲の講義を週一で受けている。
古代インドにおける考え方の一つとして、分類があるが、これがなかなか厄介である。
多くの物事に対し分類が行われ整理される。
その中には納得のいくものもあれは、笑い転げそうになる内容もある。
インド哲学は、ずいぶんと興味深い分野である。
イン哲は高校世界史では袖をかすったが未知の世界であったので、とまどった。
先日読んだヴェーダに関連する本も、その関係で手に取ったものである。
今は白水社の『インド教』(ルー・ルター著)を読んでいるが、冒頭に関連しているヴェーダの分類の項をウィキペディアから安直にお借りして取り上げてみた。
以下、ウィキペディア
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ヴェーダの分類
広義でのヴェーダは、分野として以下の4部に分類される。
サンヒター
中心的な部分で、マントラ(讃歌、歌詞、祭詞、呪詞)により構成される。
ブラーフマナ(祭儀書、梵書)
紀元前800年頃を中心に成立。
散文形式で書かれている。
祭式の手順や神学的意味を説明。
アーラニヤカ(森林書)
人里離れた森林で語られる秘技。祭式の説明と哲学的な説明。
内容としてブラーフマナとウパニシャッドの中間的な位置。
最新層は最古のウパニシャッドの散文につながる。
ウパニシャッド(奥義書)
哲学的な部分。
インド哲学の源流でもある。
紀元前500年頃を中心に成立。
1つのヴェーダに複数のウパニシャッドが含まれ、それぞれに名前が付いている。
他にヴェーダに含まれていないウパニシャッドも存在する。
ヴェーダーンタとも呼ばれるが、これは「ヴェーダの最後」の意味。
ヴェーダ語よりも古典サンスクリット語に近い。
更に、各々4部門が祭官毎に
『リグ・ヴェーダ』、
『サーマ・ヴェーダ』、
『ヤジュル・ヴェーダ』
などに分かれる。
都合4X4の16種類となるが、実際には各ヴェーダは更に多くの部分に分かれ、それぞれに名称がついている。
ヴェーダは一大叢書 ともいうべきものである。
現存ヴェーダ著作だけでもかなりの多さになるが、古代に失われた多くの学派の文献をあわせると更に膨大なものになると考えられている。
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