柳沢文庫 『ひとりね』柳里恭著『新古今和歌集』(柳沢吉里手沢本)『郡山八景和歌』『領地宛行朱印状』『領地目録』他
令和4年度(2022年度)
柳沢文庫前期企画展 「絵図集刊行記念 江戸時代の郡山城を読みとく」
5月21日(土)~8月12日(金)
複数回訪れたことのある柳沢文庫に行く。
展示品は概ね5,6割型は読み楽しむ。
興味深いものは、じっくりと読み、楽しんでいた。
美しい文字が多く、読みやすい貴重品ばかりであった。
今回は 柳沢文庫前期企画展 「絵図集刊行記念 江戸時代の郡山城を読みとく」 が催されていた。
興味深いものはついつい読み込んでしまう。
観客は私一人だったので、畳に座り込んで読んでいた。
柳里恭著の『ひとりね』(享保10年(1725)成立 安政5年(1858)写)が見開かれていた。
結構面白い書き方で、前後を読みたくなった。
柳里恭著『ひとりね』とは (世界大百科事典 第2版)
文武二道にたけ,諸芸に通じ,人の師たるに足れる芸十六に及ぶといわれた風流人,大和郡山柳沢藩家老柳沢淇園(きえん)の随筆。
近世を通じて刊行されることなく,写本をもって行われた。
成立は,序文によれば,主家柳沢家の甲府から大和郡山への移封があった1724年(享保9),淇園21歳のおり,城受取役の一人として先発した彼が,彼地九条において日々の無聊(ぶりよう)の慰めに筆を執ったことに始まるという。
内容は,絵画,和歌,俳諧,琴,尺八,三味線など諸事芸能にわたるが,なかでも,遊女と遊びの道に多くをさき,彼の多趣味,ことにこだわらぬ風流人士ぶりを読み取りうるだろう。
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/i05/i05_00408/index.html
ひとりね / 淇園 著
早稲田大学古典籍総合データベース
『新古今和歌集』(柳沢吉里手沢本)や書付や『郡山八景和歌』などがあったので、場内見取り図(複製)と照らし合わせながら何度も読んで楽しんでいた。
こうやって柳沢吉里手沢本の『新古今和歌集』を実際に拝見させていただくとイメージが広がる。
貴重な体験の一つであった。
『徳川綱吉所用能装束裂』があったが、綱吉はなんの曲を謡、待ったのであろうか?
コロナで能楽にもいってない私としては、こういった展示物はありがたい。
『領地宛行朱印状』や『領地目録』が展示されていたが、読むと大変面白い衣装であった。
奈良酒などの事細かな内容まで書かれており、今現在私は奈良に住んでいるのだということを実感した。
みなさま
拙ブログにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
感謝申し上げます。
柳沢文庫とは
昭和35年(1960)秋、郷土の子弟教育のさらなる発展を願う有志と柳澤保承(やすつぐ)の発意によって財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会が発足。
翌年秋に現在の地に地方史誌専門図書館として柳沢文庫が開設さた。
平成25年には奈良県より認定を受け、公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会となる。
柳沢文庫は財団発足とともに柳澤家から寄贈された柳澤家歴代藩主の書画や和歌、俳句などの作品や郡山藩の公用記録をはじめとする藩政史料などの古文書・古典籍のほか、奈良県内および柳澤家関連地域の自治体史・歴史・文学系を中心とした一般書を所蔵しているとのこと。
柳沢文庫ではこれらの蔵書を研究のために広く公開するほか、年3回の展覧会(企画展・特別展)を開催。
文庫所蔵史料や市域の文化財などを紹介されています。 (柳沢文庫公式HPより引用)
(以下は、ウィキペディアより)
柳沢文庫(やなぎさわぶんこ)
奈良県大和郡山市にある図書館。
郡山藩主であった柳沢氏をはじめとする歴史的資料や地域資料を保存、公開する施設である。
概要[編集] 郡山城毘沙門曲輪に昭和35年(1960年)秋、郷土の子弟教育のさらなる発展を願う有志により、柳沢保承(当時の柳沢家(郡山藩旧藩主家)当主)が作った郷土史書を中心として設立された。
明治時代に建設された旧柳沢邸を館施設としている。
古文書・典籍など歴史史料のほか、柳沢吉保の一代記である『楽只堂年録』、奈良県下および柳沢家の大和郡山移封以前の甲斐国甲府藩主家時代の藩政史料などを収蔵し、柳沢氏の菩提寺である永慶寺とともに柳沢氏に関する資料を多く伝存している。
関連地域の自治体史や歴史・文学系を中心とした一般蔵書を広く公開し、企画展も実施している。