御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

御蔵の夏

2012-07-17 18:10:43 | 御蔵ことば

御蔵の夏と、聞いて・・・、

思い起こすコトはきっとそれぞれ違う・・・ハズ。

ですがとにかく、このところの暑さは尋常ではありません☆

これは夏、夏以外のナニモノでもありませんが、昨日、タカベの廻し網漁に参加 ♪ してきました!

ホホホ ♪♪♪

去年が初参加のこの漁、とにかく面白いです ♪

 

まず、漁探で魚影を確認。

船の上から箱眼鏡で海の中を覗き、続いて人が潜って、目視でタカベを確認。

白い軍手をはめた人の「此処からそっちにいますよ~」の合図とともに、

船から漁網が降ろされ始めます。

漁網の片側には「アバ」と呼ばれる浮きが、

もう片側には錘が付いていて、海に流された漁網は自然と衝立てのような形になっていきます。

 

船はぐるりと円を描くように回ります。

この時、水深が漁網の幅より深ければ、「ボンテン」または「タンポ」と呼ばれる丸い浮きを漁網に取り付けて回ります。

潮が速く、漁網の浮き側が流されてしまうような時も、追加の浮きを付けます。

そして、網を入れ終わったら、

最初漁網を入れた所で、タンクを背負り海底で待っている人が、漁網の端と端を繋ぎます。

 

網の中にタカベが入ったことを確認、

海底で錘側の漁網をどんどん狭めていきます。

大きな岩、引っかかったり、残っちゃってちょっと歪な形になったりしながらも、

漁網はどんどん狭められていきます。

海面に居る人たちはそれを確認しながら、漁網の浮き側を狭めていきます。

 

そうやってだんだんに狭められた漁網は最終的に人力で船に揚げられます。

ほぼすべてが人力で行われる、タカベの廻し網漁です。

 

海の中で一部始終を見ていると、

生き物たちの大きな流れが渦になって動くのが感じられます。

青い青い海の中、銀に光るタカベの黄色い模様が、

きらりきらり。。。

タンクから浮かび上がる気泡が弾け、音を立てながら(聞こえているように思う^^)消えていきます。

 

網に掛かり、逃げようともがくタカベ。

泳ぎながら、出口を探す群れ。

・・・ぁ、エイが一匹混じってる!

お逃げ!

 

生き物たちの、その美しさと、

これから獲られてしまう命の、その一部始終が、

大きな渦となって自分の中に流れ込んでくるような気がします。

 

。。。

 

いのちそのものの、かたちを見ているような気持ちがする、この漁。

できる限り参加したい!

そのためにウェットスーツ新調しました。←半分ウソ;^^

 

でも、

ちなみにとっても疲れます;;;

特に今回は、一回目の網にあまり魚が入らなかったため、

港に戻り魚を外した後、再トライしたので、

ゆうに六時間を超える大仕事になりました。

 

あ~~~~☆

 

くったくたに疲れながら、所用があって某観光案内所へ。

 

タカベ?

ハイ;;;

おつかれさま~、じゃ、コレお願いね。

ハイ

 

・・・と、後ろから声が。。。

 

タカベ漁なんて何が面白いのかワカラねぇよなー

あれ、疲れるし!俺タカベ嫌いだし!

は?

 

。。。

 

好き嫌いはどーでもいいっすが、

ミズはササネェで戴きたいもんっすっっっ###

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