八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

安全祈願祭が行われました。

2012年04月27日 | Weblog

連休を前に安全祈願祭が行われました。この神事が行われると、いよいよ本格的な夏シーズンが始まる!と身が引き締まるように思います。
今年も大変多くの方が八島湿原・霧ヶ峰高原を訪れます。その来訪者の方々ひとりひとりが最後まで安全に霧ヶ峰での旅をし、霧ヶ峰での思い出をそっとお持ち帰りいただけたら本当にいいなと心から思います。
どうか事故など起こりませんように。

OPENが近づいてまいりました。29日からです。


さて、今日の湿原の様子をお伝えします。
今日も面白いこと、面白いもの、興味深い発見や出会いがたくさんありました。こんなものがありました!とたくさんご紹介したいのですが、とても載せ切れません。



霧がカーテンのようにかかっています。カーテンの向こう側は見えません。本当はもっともっと湿原がつづいているのに、その先は見えません。よく見られる光景かもしれませんが、出会うたびに不思議に思います。



霧の日は木々の濃淡が絶妙になります。



こんな場面に出会いました。木道の一部だけが黒く濡れています(わかりにくいですが、黒くなっている部分が濡れている部分です)
なぜ??
ふと気がつくと、あたりでは「ぽつ、ぽつ・・・」「ぽたぽた・・・」と水滴が落ちる音が聞こえていました。雨は降っていません。
なぜ?



先ほどの木道はダケカンバの枝の下にありました。
霧がダケカンバにくっつき、水滴となって木道に落下していたのです。ダケカンバだけでなく、ミズナラやほかの木でも同じような現象がみられました。この現象は樹雨(きさめ)というそうです。あまり街中では見ない現象かもしれません。



キンミズヒキと思いますが、芽を出していました!キンミズヒキは春よりももっと遅い時期に花を咲かせます。でも芽を出すのはとても早い!この植物を見ると春が来たなと思います。



伝えきれない部分もありますが、八島湿原の自然は今日も動いていて、季節も進んでいます。