八島ビジターセンター

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アサギマダラ

2007年07月22日 | Weblog
つづき・・・

前回紹介したヨツバヒヨドリの花は一つ一つが細長い筒状になっていてその奥に蜜があります。そのため、昆虫が蜜を吸うためには筒の奥に届く長いストローが必要となり、それを持つ特定の昆虫だけが集まってきます。これにより、ヨツバヒヨドリにとってはある特定の昆虫が安定して花粉を運んでくれることになりますし、昆虫にとっても確実に蜜を吸うことが出来るので両者の間には強い相互関係みたいなものが成立します。

その、ヨツバヒヨドリの吸蜜者の代表がアサギマダラです。渡りをすることで知られ、そのきれいな模様から多くの人に人気のあるこの蝶。夏になるとヨツバヒヨドリに三匹も四匹もアサギマダラが群がっているのを見ることが出来ます。

理屈はともかく何でこんなにもよく出来た協力関係が作られたのかはいつも不思議に思います。動植物の進化はダーウィンの自然選択説が一般的な概念となっていますが、こういう見事な生物界の仕組みをみると、もう少し別の意図的な力があってもおかしくないような気がしてきますね。


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