しばらくご無沙汰していた重松清さんの作品「その日のまえに」を
読んだ。
”その日”とは、最期の日。死を目の前にした人、取り巻く家族
の日常を綴っている。
当たり前の日常であり、小説だから特別って感じもなく、ごく在り
来たりのどこにでもある家族の一場面。
5つの短編集からなり、最後にはどこかですれ違うと言った、
色んな家族の思いが交錯する中で、ラストの「その日」が
やってくる。
絡め合わせながらも、ストーリーは確実に澄み切って行く。
自分だったらどうだろう?と、置き換えたりしながら読んで
しまうから、余計に切ないし、しめつけられそうな思いがよぎって
しまうけど、押し付けでもなく、大切なことを気づかせてくれる。
きっと、この本を読んだら、夫、妻、子供、親、恋人、友達の
ことを改めて見直すと思う。
久々の重松ワールドに浸かって見たけれど、大体重松さんの
持ち味は想像がつくから、前評判のようには、私は泣かない
って思っていたのに、やっぱりじわぁーーーっと、泣かされて
しまった・・・・。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
夜中に読んで正解だったかも~(^^ゞ
あー、言葉足らずで上手く伝えられないことばかりだけど、
とにかく、ここ最近では、一番胸キュンの本だった。