
今年は最後も玉三郎。歌舞伎回帰、古典回帰ということなんでしょうか。積恋雪関扉と妹背山の御殿というのは、好きな人にはこたえられないですね。ということで、雑感のみ。
昼の部は、七之助の十種香がまずは楽しみ。松也の勝頼は柔らかさがでるかどうかですね。わたしは梅幸もさることながら、二代目鴈治郎の勝頼も柔らかみゆえに好きでしたから。
二幕目の「赤い陣羽織」は、先代勘三郎主演で社会派監督山本薩夫監督のメガフォンにより映画化されたことのある演目で、中車がどう演じるか。
三幕目の関扉は、玉三郎の墨染が注目なのはもちろんですが、関兵衛の松緑もニンにあっていそう。ただ、このひとは声が少し子供っぽいところがあるんで、もっと渋い口跡になるとよいんですが・・・。
で、夜の部の妹背山、杉酒屋から御殿。
杉酒屋と道行のお三輪が七之助で、御殿が玉三郎。求女の松也と橘姫の児太郎がひとつ試練というか正念場でしょうね~。玉三郎の指導も熱を帯びるだろうというか。松緑の鱶七はニンに合っていそうだし、團十郎亡き後の有力な鱶七候補ですから、豪放な舞台を期待したい。
ということで、今年は、玉三郎のお富に、政岡やら阿古屋、墨染、お三輪が観れるという、よい年になりましたね。こういう年の観劇は一幕一幕を大事にしたいと思います。
*************************************************************************************
歌舞伎座
松竹創業120周年
十二月大歌舞伎 平成27年12月2日(水)~26日(土)
●昼の部
一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)十種香
八重垣姫 七之助
武田勝頼 松 也
腰元濡衣 児太郎
長尾謙信 市川右近
二、赤い陣羽織(あかいじんばおり)
お代官 中 車
おやじ 門之助
三、重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
関守関兵衛実は大伴黒主 松 緑
小野小町姫 七之助
良峯少将宗貞 松 也
傾城墨染 玉三郎
●夜の部
通し狂言 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
杉酒屋
道行恋苧環
三笠山御殿
〈杉酒屋〉
杉酒屋娘お三輪 七之助
入鹿妹橘姫 児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 松 也
〈道行恋苧環〉
杉酒屋娘お三輪 七之助
入鹿妹橘姫 児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 松 也
〈三笠山御殿〉
杉酒屋娘お三輪 玉三郎
漁師鱶七実は金輪五郎今国 松 緑
烏帽子折求女実は藤原淡海 松 也
入鹿妹橘姫 児太郎
豆腐買おむら 中 車
蘇我入鹿 歌 六
昼の部は、七之助の十種香がまずは楽しみ。松也の勝頼は柔らかさがでるかどうかですね。わたしは梅幸もさることながら、二代目鴈治郎の勝頼も柔らかみゆえに好きでしたから。
二幕目の「赤い陣羽織」は、先代勘三郎主演で社会派監督山本薩夫監督のメガフォンにより映画化されたことのある演目で、中車がどう演じるか。
三幕目の関扉は、玉三郎の墨染が注目なのはもちろんですが、関兵衛の松緑もニンにあっていそう。ただ、このひとは声が少し子供っぽいところがあるんで、もっと渋い口跡になるとよいんですが・・・。
で、夜の部の妹背山、杉酒屋から御殿。
杉酒屋と道行のお三輪が七之助で、御殿が玉三郎。求女の松也と橘姫の児太郎がひとつ試練というか正念場でしょうね~。玉三郎の指導も熱を帯びるだろうというか。松緑の鱶七はニンに合っていそうだし、團十郎亡き後の有力な鱶七候補ですから、豪放な舞台を期待したい。
ということで、今年は、玉三郎のお富に、政岡やら阿古屋、墨染、お三輪が観れるという、よい年になりましたね。こういう年の観劇は一幕一幕を大事にしたいと思います。
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歌舞伎座
松竹創業120周年
十二月大歌舞伎 平成27年12月2日(水)~26日(土)
●昼の部
一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)十種香
八重垣姫 七之助
武田勝頼 松 也
腰元濡衣 児太郎
長尾謙信 市川右近
二、赤い陣羽織(あかいじんばおり)
お代官 中 車
おやじ 門之助
三、重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
関守関兵衛実は大伴黒主 松 緑
小野小町姫 七之助
良峯少将宗貞 松 也
傾城墨染 玉三郎
●夜の部
通し狂言 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
杉酒屋
道行恋苧環
三笠山御殿
〈杉酒屋〉
杉酒屋娘お三輪 七之助
入鹿妹橘姫 児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 松 也
〈道行恋苧環〉
杉酒屋娘お三輪 七之助
入鹿妹橘姫 児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 松 也
〈三笠山御殿〉
杉酒屋娘お三輪 玉三郎
漁師鱶七実は金輪五郎今国 松 緑
烏帽子折求女実は藤原淡海 松 也
入鹿妹橘姫 児太郎
豆腐買おむら 中 車
蘇我入鹿 歌 六
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