切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

赤塚不二夫の訃報に寄せて。

2008-08-02 23:59:59 | 超読書日記
世代的にも、作品的にも、全然思い入れのない漫画家なのですが、以前「BSマンガ夜話」でも話題になった『漫画に愛を叫んだ男たち』という本がわたしには衝撃的で、ある時期から赤塚自身はまったく筆を取っておらず、アシスタント任せだったというのには驚きました。ご冥福をお祈りいたします。

おそ松くん・バカボン…「ギャグの神様」赤塚不二夫さん死去(読売新聞) - goo ニュース

「裏まんが道」ともいわれる『漫画に愛を叫んだ男たち』は非常に面白い本なので、読んでいない方にはお勧めしますが、ある時期から、赤塚不二夫のマンガというのは、一連の赤塚周辺文化人のサークルと、そこから出たアイデアを具現化するアシスタントの“工房”的な色合いを帯びていたというのは興味深かった。

また、過去の作品のキャラクター商売でお金が入ってきてしまう構造が、アル中から立ち直れなかった原因なのではないかとも思いますね。(たとえば、同じアル中でも、「失踪日記」の吾妻ひでおはお金がなくなったから、また書き始めたのでは?)

ギャグ・マンガ家の命は短いという話は、いしかわじゅんさんがいつもBSマンガ夜話で仰ってることではありますが、破滅型タイプの漫画家として記憶されるんでしょうねぇ~、このひとって!

漫画に愛を叫んだ男たち
長谷 邦夫
清流出版

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