
伝説的な映画なんだけど、いつも某レンタル店で貸出し中だったので、ようやく観れました!これは傑作!若松孝二よりわたしは断然足立正生だなあ~。
1969年の映画なんだけど、断然新しいし、開放感がある!
この時期の若松孝二だと、『胎児が密猟するとき』にせよ『犯された白衣』にせよ『処女ゲバゲバ』によ、主張があって裸が出てくるというか、なんだか抽象的な感じがするんですよね。それに、圧迫感があるし…。
だけど、この映画は違いました!抽象的なところから入っていなくて、学生の皮膚感覚とか日常感覚から出発している感じ。それに、左翼教条主義っぽさもないしね~。
だから、この監督がのちに映画製作から実際の政治行動に走っていくのも、わたしにはよくわかるような気がしました。
戦争をスペクタクルとして捉えずに、日常の延長のように捉えたゴダールの『カラビニエ』なんかと比べるべき一本じゃないですか!(或いは、青春映画としてなら、ゴダールの『はなればなれに』や「男性女性」といったあたりですか!)
というわけで、機会のある人は是非ご覧あれ!
オススメ!
(過去の関連記事)
・こんなの愚劣だよ!「涙なくして観られない戦争映画ランキング」
・『実録・連合赤軍』 若松孝二 監督
・『キャタピラー』 若松孝二 監督
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