
ここのところ、新潮文庫の新刊『老嬢は今日も上機嫌』(吉行和子著)という本をパラパラめくっては楽しんでいる。この人の佇まいって、前から好きなんですよね~。ところで、この本には、吉行和子が先代勘三郎の楽屋へ遊びに行った時のことが書かれています。風邪なんかひいて舞台で咳が出るのが心配と話す彼女に、先代中村屋は…。
「そんなこと何でもないですよ、生身の人間なんだから咳くらいしちゃいますよ、いいんですよ、コンコンやっちゃって」
といいながら、こう付け加えたという。
「でもね、あなた、その役でやんなきゃ駄目ですよ」
☆
で、「さすが名人のおっしゃることは違う」と思った彼女。
でも、やはり、舞台の前の不安感はいつも拭えなくて、気分転換に落語を聞きに行くくだりが出てきます。それが、立川志らくのシネマ落語「タイタニック」だってあたり、このひと引き出し深いなあ~と、わたしは唸った!
そう、この本は彼女の引き出しの広さ深さに驚かされる本です。
こんな女性に憧れるなあ~。
ということで、人に教えたくないけど、控えめにオススメ。
PS:表紙の写真も素敵でしょ!
<過去の関連記事>
・本日草月ホールで、立川志らくの落語を聴いてました!
「そんなこと何でもないですよ、生身の人間なんだから咳くらいしちゃいますよ、いいんですよ、コンコンやっちゃって」
といいながら、こう付け加えたという。
「でもね、あなた、その役でやんなきゃ駄目ですよ」
☆
で、「さすが名人のおっしゃることは違う」と思った彼女。
でも、やはり、舞台の前の不安感はいつも拭えなくて、気分転換に落語を聞きに行くくだりが出てきます。それが、立川志らくのシネマ落語「タイタニック」だってあたり、このひと引き出し深いなあ~と、わたしは唸った!
そう、この本は彼女の引き出しの広さ深さに驚かされる本です。
こんな女性に憧れるなあ~。
ということで、人に教えたくないけど、控えめにオススメ。
PS:表紙の写真も素敵でしょ!
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![]() | 老嬢は今日も上機嫌 (新潮文庫) |
吉行 和子 | |
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