散々このブログでも褒めちぎってきた漫画家よしながふみの最新刊。たぶん、この作品って、完結する頃には24年組以来進化を続けてきた少女漫画の極北に位置する傑作だって言われるんじゃないかな?『トーマの心臓』、『風と木の詩』、『日出処の天子』なんかと並び称されるような!特に、今回の2巻目で確信しましたよ!
話は、成人男子の人口が激減し男女が逆転した架空の江戸時代(?)を舞台に、男ばかりの大奥の悲喜劇を描いたもの。
1巻目では、いつもの心理主義的な作風とはやや違い、ストーリーテリングの巧妙さに舌を巻いたのだけど、それでもどこか救いのある内容だった。
しかし、この最新刊では「この先どうなっちゃうの?」っていいたくなるような、救いのなさが特徴で、サディステックなまでに登場人物を追い込んでいく作者の力量に溜息をつきました。(特に最後のページ!)
この作者って、じつは脇役の使い方が実に巧くて、1巻の徳川吉宗(このマンガでは女性なんです!)と2巻目の春日局(こっちはもちろん女性です。)がなかなかキャラが立っていて、話を巧く締めている。(このひと、いつも中年女性の脇役がいいんですよ。)
そして、追い詰められたシュチュエーションのカップルの心理を、少ない背景のミディアムショット・サイズのコマで表現していくあたりにこのひとの真骨頂があるんだけど、さあ、3巻目でどんな絶望的(?)な恋愛が待っているのやら?
続刊が心から待ち遠しい、そんな作品ですね、ホントに!
<過去の記事>
・『執事の分際』 よしながふみ 著
・『愛すべき娘たち』 よしながふみ 著
話は、成人男子の人口が激減し男女が逆転した架空の江戸時代(?)を舞台に、男ばかりの大奥の悲喜劇を描いたもの。
1巻目では、いつもの心理主義的な作風とはやや違い、ストーリーテリングの巧妙さに舌を巻いたのだけど、それでもどこか救いのある内容だった。
しかし、この最新刊では「この先どうなっちゃうの?」っていいたくなるような、救いのなさが特徴で、サディステックなまでに登場人物を追い込んでいく作者の力量に溜息をつきました。(特に最後のページ!)
この作者って、じつは脇役の使い方が実に巧くて、1巻の徳川吉宗(このマンガでは女性なんです!)と2巻目の春日局(こっちはもちろん女性です。)がなかなかキャラが立っていて、話を巧く締めている。(このひと、いつも中年女性の脇役がいいんですよ。)
そして、追い詰められたシュチュエーションのカップルの心理を、少ない背景のミディアムショット・サイズのコマで表現していくあたりにこのひとの真骨頂があるんだけど、さあ、3巻目でどんな絶望的(?)な恋愛が待っているのやら?
続刊が心から待ち遠しい、そんな作品ですね、ホントに!
<過去の記事>
・『執事の分際』 よしながふみ 著
・『愛すべき娘たち』 よしながふみ 著
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いや~、よかったです。
教えてくださって、ありがとうございます。
よしながファンの輪が広がっていくようで嬉しいです。
『愛がなくても喰ってゆけます』も面白いですよ!