切られお富!

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ニッポンと「言論の不自由」~長野県の場合

2006-11-08 02:48:59 | 政治少女死なず(反アベ宣言!)
先日、「TVウワサの眞相」というCSの番組を観ていて驚いたのだけど、田中康夫長野県知事の落選の背景に、記者クラブ改革をやろうとした田中氏に対抗するため、記者クラブが一致して田中氏のネガティブキャンペーンをやり、某大手新聞前支局長が対抗馬・村井氏の裏選対をやって田中陣営を切り崩し、現支局長が自社社員に「田中に入れたか村井に入れたか」をチェックするということまでやっていたということだ。これだから、大手マスコミの言うことなんか誰も相手にしていないんだっていいたいね、まったく!

記者クラブ批判を真っ向から取り上げた番組だったのだけど、新聞各社によって作られる記者クラブは排他的な性格を持ち、記者クラブ加盟の報道機関以外は徹底的に出入りを排除する一方、役所の言いなりの垂れ流し報道を続けているという、どうしようもない存在であり、こんなシステムは世界にも例がないそうだ。海外ではどんな報道機関でも入ることができ、最近では有名なブロガーまで記者会見に立ち会えるプレスセンターのようなスタイルが一般的で、韓国でも似たようなシステムが採用されつつあるそうなんだけど、日本って・・・という感じだなあ~。

要するに、記者クラブというのは大手マスコミの既得権益であり、一種の談合組織といっていいわけだけど、番組中、河野太郎氏が「マスコミは自分達以外の業界の談合は批判するが、自分達はしっかり談合をやっている。」というような趣旨の発言をしていて、まったくその通りだと思いましたね。

こういうことだから、マスコミって全然小泉や安倍に突っ込んだ質問ができないわけだし、記者クラブの経費も税金でまかなわれているそうだから、とんでもない癒着関係といわざる得ない。

他にも、記者クラブに関する裁判は報道されないだとか、森喜郎の「神の国」発言の釈明指南書を記者クラブの記者が書いただとか、信じられない話ばかりであきれ返ってしまったんだけど、その後調べていたら、以下のような記事も発見、長野県って大丈夫なんでしょうか?

「罪をあばくのは、建設的でない」 村井・長野県知事、冬季五輪使途不明金疑惑の調査委解散へ
「五輪帳簿問題は調査完了」 村井知事が認識

というわけで、塀のなかのホリエモンもマスコミ批判だけは一理あったなあと思う今日この頃です。

PS:恥ずかしながらあとで気づいたんだけど、ホリエモンって保釈されてましたよね。

それと、なんでホリエモンを持ち出したかというと、ライブドアが記者クラブへの加入を申請していたからで、例の騒動でおじゃんになったとはいえ、しかるべき機関が新規参入しようとするのは、議論に値すべきことだとは思います。

ただし、繰り返すようですが、私見では、記者クラブは廃止して、万人に門戸の開かれたプレスセンターのような制度の方が望ましいし、いまや公官庁や政党・政治家のプレスリリースがネットで見られる時代に、情報垂れ流しの情報機関より、ちゃんとした質問のできる人間が記者会見の場にいるべきだと思いますね。

だから、質問能力のないメディア関係者より、2CHネラーはともかく、著名ブロガーが入れるようになった方が、民主主義にとってはいいってもんだと思いますよ、わたしは!

<参考>
TVウワサの眞相 公式HP
番組にもでていた浅野健一氏の発言
信州改革その2:「長野県」調査委員会(田中氏インタビュー)
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1 コメント

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この記事、追記を載せました。 (切られお富 )
2006-11-11 05:56:33
すいません。舌足らずだったのと、勘違いがあったので、この記事に追記を書きました。

よかったら、お読みください!
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