大阪復興、断念！

大阪の人たちには悪いけど、橋下弁護士の大阪府知事選出馬のニュースを聞いて、「大阪復興は無理！」という結論に至りました。もちろん、まだ当選すると決まったわけではないけれど、結局当選するんでしょ？もはや、「知事制」という政治システム自体に絶望感さえ抱きますね～。中世の自治都市のほうがよっぽど立派だったんじゃないですか？

タレント政治家一般を批判する気はないけれど、「負けてはいけない」という政党の思惑が先行して、安易なタレント擁立劇が横行している気がしませんか？（二大政党時代になって、特に酷い。）

あのホリエモン参院選出馬が究極の形だったけど、今回の橋下弁護士の件なんかも大差はないってところでしょう。

企業社会が自社で人材を育てることを放棄し、派遣社員、契約社員を増やしていったのとパラレルな形で、政治の世界、政党も人材を育てず、知名度優先の場当たり的な候補者探しに奔走する。

これが高度大衆社会の行き着く先といってしまえば、評論家の傍観者的な態度に過ぎるといわれそうですが、個人的には、大統領制的な政治形態の限界を感じてもしまいます。

結局、大阪の問題というのはお役所主義とどう対峙するかという問題だと思うのですが、これを、乱暴な発言を繰り返す産経新聞読者で、市場経済優先主義者で、はぐれ者の弁護士である個人によって解決できるとみるのは、甘い観測としか思えません。

どっかの大都市のトップに君臨する政治家みたいに、勇ましくも間違いだらけのトップダウンでお役所主義に切り込もうとするより、関西の庶民の常識を行政に持ち込めるような透明性がもし制度として活かされるのなら、商人の町・大阪の復興もあるような気がしますが、議会もダメみたいだし、日暮れて道遠しの感もあるなあ・・・。

最後に、北村弁護士が真っ当な人物だと思ったということと、福田首相の「感じのいい方だ。（テレビ番組で）言ってる中身は厳しいけどね」という発言には笑いました。

大阪府知事選、橋下弁護士が出馬へ(読売新聞) - goo ニュース

橋下氏「感じのいい方」＝福田首相 (時事通信) - goo ニュース

北村弁護士「義理ない」応援演説否定