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先日の記事でもちらっと紹介した夏目房之介の『マンガは今どうなっておるのか?』という本で絶賛されていたので読んでみたのだけど、これはすべての女性と話のわかる男性にだけ読んでもらいたい傑作マンガです!
この作品は短編の連作なのだけど、登場人物は相互に関係のある人物で、それぞれの作品ごとに語り手を変えるというスタイルをとっている。(例えば、最初が母娘の話、次が母の若い夫の友達の話、その次が娘の同級生の話、といった具合。)そういう意味では、ちょっと感じは違うけど、吉田秋生の『櫻の園』なんかにテイストはなんとなく似ている。ただ、『櫻の園』は学生向きで、この作品は社会人向きかなっていうのがわたしの印象ではあるんだけど…。
で、わたしが感心したのは、この作者ってかなりの人間通だなってこと。言葉と裏腹の感情の機微を一見無表情な登場人物のコマ割り中で巧妙に描いていて何度も唸らされた。
わたしが個人的に好きなのは、第3話の美人で出来過ぎた女性の話と第4話の気張った文芸好きの女性の話。(特に第4話は痛いなあ…。)
第3話では主人公の女性がお見合いを続けるんだけど、男に対する感情の変化を微妙な目の変化で語っているし、第4話では強がってる女性の心理を友達のモノローグのなかで痛いほど厳しく分析しているところが、しつこいようだけど、やっぱり痛い!
わたしはテレビを見ない人なので、ドラマになった『西洋骨董洋菓子店』も読んだことがなかったのだけど、この作者って注目だなって気がしてます。ただ、ボーイズ・ラブ系って苦手ではあるんだけど…。
ところで全然関係ない話。この作品のタイトル『愛すべき娘たち』ってフランスのオムニバス映画『愛すべき女・女たち』からつけたなんて考えるのは考え過ぎかななんて思っていたんだけど、途中で出てきた映画の話なんかをみるとあながちない話ではないかなって気もしてきたんですよね~。どうなんだろう?
まあ、なにはともあれ、よしながふみ、注目です!
この作品は短編の連作なのだけど、登場人物は相互に関係のある人物で、それぞれの作品ごとに語り手を変えるというスタイルをとっている。(例えば、最初が母娘の話、次が母の若い夫の友達の話、その次が娘の同級生の話、といった具合。)そういう意味では、ちょっと感じは違うけど、吉田秋生の『櫻の園』なんかにテイストはなんとなく似ている。ただ、『櫻の園』は学生向きで、この作品は社会人向きかなっていうのがわたしの印象ではあるんだけど…。
で、わたしが感心したのは、この作者ってかなりの人間通だなってこと。言葉と裏腹の感情の機微を一見無表情な登場人物のコマ割り中で巧妙に描いていて何度も唸らされた。
わたしが個人的に好きなのは、第3話の美人で出来過ぎた女性の話と第4話の気張った文芸好きの女性の話。(特に第4話は痛いなあ…。)
第3話では主人公の女性がお見合いを続けるんだけど、男に対する感情の変化を微妙な目の変化で語っているし、第4話では強がってる女性の心理を友達のモノローグのなかで痛いほど厳しく分析しているところが、しつこいようだけど、やっぱり痛い!
わたしはテレビを見ない人なので、ドラマになった『西洋骨董洋菓子店』も読んだことがなかったのだけど、この作者って注目だなって気がしてます。ただ、ボーイズ・ラブ系って苦手ではあるんだけど…。
ところで全然関係ない話。この作品のタイトル『愛すべき娘たち』ってフランスのオムニバス映画『愛すべき女・女たち』からつけたなんて考えるのは考え過ぎかななんて思っていたんだけど、途中で出てきた映画の話なんかをみるとあながちない話ではないかなって気もしてきたんですよね~。どうなんだろう?
まあ、なにはともあれ、よしながふみ、注目です!
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