『編集長を出せ！』 岡留安則 著

最近好きな番組といえば、ＣＳ朝日ニュースターの「ＴＶウワサの眞相」なんだけど、「雑誌『噂の眞相』休刊２周年記念」と銘打たれたこの新刊はなかなか楽しめました。なかでもわたしが驚いたのは、川島なお美が渡辺淳一の愛人だった話なんだけど、そういえば映画『愛の流刑地』って誰がヒロインやるんですか？

極々個人的には、渡辺淳一も川島なお美も大嫌いだし、日経連載だった『愛の流刑地』という新聞小説も散々こき下ろしてきたけど、この本を読む限り、二人ともある種の大物らしいことはよくわかった。特に、岡留氏が川島のことを「したたかな女優」とまで絶賛しているあたりは、へぇ～って感じがしましたね。

この本は、わりあい文壇ネタが多いのでわたしには案外楽しめたんだけど、もう一人、驚いたというか、呆れてしまったのは室井佑月の話。

わたしをはじめ、作家・高橋源一郎のかつてのファンには＜室井佑月否定派＞は少なくないんだけど、彼女が略奪愛で高橋と結婚、自分も高橋に浮気されて離婚した挙句に、彼女が怒りまくったという、離婚劇の記事を書いた『噂の眞相』の記者と、いつのまにやら男女関係になっていたという話には仰天した。

これぐらいじゃないと、テレビでコメンテーターにはなれないのかもしれないけれど、まあ普通じゃないですよね、もちろん作家としても認めませんが…。

というわけで、結構楽しめる本でした。４月の「ＴＶウワサの眞相」の感想はまた後で！！

＜参考＞
・『愛の流刑地』っていつまで続くの？
・終わったね！『愛の流刑地』。

編集長を出せ!―『噂の真相』クレーム対応の舞台裏― ソフトバンククリエイティブ このアイテムの詳細を見る