川口秀子さんの訃報と武智鉄二のこと。

ちょっと古い話だけど、武智鉄二夫人だった川口秀子さんが１月に亡くなりましたよね。テレビで見ると妖艶なおばあさんだったけど、個人的にちょっと気になることが…。

かつて一世を風靡した「武智歌舞伎」、自作映画「黒い雪」をめぐる猥褻裁判など、波乱万丈の生涯を送った演出家、評論家の武智鉄二。

その実験的な映像作品（といいながら、わたしは観たことないんですけど…。）はＤＶＤ化されているんだけど、著書が復刊にならないのはどうしてなんですかね？

わたしは、古本屋で一冊、アマゾンで一冊手に入れたんだけど、岩波文庫あたりで出ないのかなあ～なんて、正直思います。

だって、森鴎外の弟で劇評家の三木竹二の本だって岩波文庫で出てるんですから、著作権を継承している方に何とかしてもらいたいって、切に願いますね～。

川口秀子さん亡き後、どなたが権利者になっているのか？

渡辺保さん、どうにかなりませんか？

ＰＳ：そういえば、近年の歌舞伎座の演目だと、「蝶の道行」っていうのが確か武智＆川口演出作品だったような気がするけど、なんだかサイケデリック調のケバイい色彩の舞台だったという引用が残っているなあ～。アイアン・バタフライのアルバムジャケットみたいだったけど！

＜参考＞
・松岡正剛の千夜千冊『伝統演劇の発想』武智鉄二

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伝統演劇の発想 (1967年) 武智 鉄二 芳賀書店 このアイテムの詳細を見る