来春一月の歌舞伎興行。

来年一月は新橋演舞場でも歌舞伎をやるそうだ。そうすると、

・歌舞伎座
・新橋演舞場
・国立劇場
・浅草公会堂

・大阪松竹座

と五ヶ所も歌舞伎をやってるわけで、役者が各芝居手薄になるのと、私の懐が心配になってくる。まだ、歌舞伎座の演目が発表になっていないが、新橋が菊五郎劇団なので、吉右衛門劇団系になるのだろうけど、どうなることやら…。

歌舞伎というのは、あえて言えば東京ローカル文化。関西もあるとはいえ、年間通して歌舞伎が見れるのは東京だけなので、自ずと歌舞伎ファンのメインは東京周辺在住者に限られてしまう。（歌舞伎チャンネルの登場が、東京ローカルの枠を突き破れるかが課題なんだろうけど。）

そうなると、東京で４箇所も重なるとどこかが集客の点で割を食いそうで気の毒。個人的には国立の「御ひいき勧進帳」が好きな役者も多く期待大なのだが、やや地味なので客をほかの劇場に奪われてしまいそうで残念だ。国立の場合、独立行政法人化で採算性が問われている昨今、厳しいなあという印象。（こういうところから、私は「小泉似非歌舞伎ファン説」を唱えている。）松竹さん、もうちょっと、市場を考えたら？と言いたくなってくる。

あと、演目の点で言うと、新橋の「文七元結」と「鳥辺山心中」はつまんないと思うんですけどね…。（落語の「文七元結」も私はあまり好きでない。）それと、新橋と浅草で「御所五郎蔵」をやるというのも、如何なものか？浅草はがっかりすることが多くて最近行っていないが、亀治郎の「鏡獅子」だけみたいところ。（浅草は裏観音に御参りしなければいけないし…。）

年明けは散財になりそうだ…。