＜追悼＞ 中村小山三 (2015.04.06)

突然のさびしい訃報でした。「中村屋最古参」というより、「現役最高齢の歌舞伎役者」と呼んだ方がよいでしょう、中村小山三が亡くなりました。出てくるだけで舞台が華やぐような脇役って、なかなか今後出ないでしょうね～。享年94歳。ご冥福をお祈りいたします。

平成中村座復活の月に亡くなるなんてとても残念ですが、春、桜の季節に大往生と考えれば、よいのかな～。

近年では、キャラクターみたいになってしまった小山三だけど、本来は17世勘三郎好みの芸達者な脇役として記憶されるべき人だと思います。とりわけ四谷怪談とか籠釣瓶とか、中村屋の舞台のリアリティを支える名脇役だったと思いますね～。

また、90代になっても、ついこないだまで現役だったこと、舞台を沸かせる外連味があったことが凄いことではありましたね。18世勘三郎の死後も、勘九郎・七之助兄弟にいじられて、返せるって、なかなかこういう役者は出てこないんじゃないのかな…。

しかし、先日の三津五郎の訃報といい、生の舞台を観に行く楽しみがどんどん失われますね～。

PS：衛星劇場は歌舞伎チャンネル時代の『芸に生きる』を再放送してほしいな～。小山三の回なんていくつもあるんだから、まとめて一挙放送すればいいのに！

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