切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

雪とバレンタインデー。

2011-02-14 23:59:59 | 日日雑記
久々に東京にも雪が積もりました。そして、今日はバレンタインデー~。というわけで、つれづれなるままに…。

①以前、「雪が出てくる映画で好きなのは『素晴らしき哉人生』!」って書いたことがあるんだけど、今日は別口でいってみようかなと。

ジョン・フォードの『捜索者』とか、昔の松竹映画の『ゼロの焦点』(野村芳太郎監督)が寒そうだったとか、やっぱりトリュフォーの『ピアニストを撃て』の最後の方?いやいや、トリュフォーだったら『アデルの恋の物語』でアジャーニが卒倒する本屋さん(?)のくだりの雪!

と、いろいろ考えた末、萩尾望都の世界を思わせる『恐るべき子供たち』の雪投げのシーンと決めた!

そういえば、先日感想を書いたゴダールの映画『小さな兵隊』の主人公の名は、ジャン・コクトーの青春小説『大股開き』の主人公の名前と関係あるとかないとか…。しかし、『大股開き』の翻訳は澁澤龍彦25歳のときのものだって、凄いなあって感心しつつ、『大股開き』の文章の素早さを称賛したのは三島由紀夫の『文章読本』じゃなかったっけ…。(ところで、日本の小説の雪のシーンだと、三島の『春の雪』の人力車に降る雪のくだりかな…。)

で、雪に遊ぶ人々の一見無邪気に見えて影のある感じは、『恐るべき子供たち』の少年たちから、『泥だらけの純情』の浜田光夫と吉永小百合にいたるまで、常に素早く、刹那的な瞬間を映すものなのでした…。

②バレンタインデーにまつわる歌って、わたしにとっては気持ちの悪い国生さゆりの例のやつと、変に物憂い大滝詠一の『ブルー・バレンタイン・デー』くらいしか思いつかない。

この両極の中間くらいにリアルがあるんじゃないか!って思うのはわたしだけでしょうか?

で、考えてみると、学生でもない限り、そんなに盛り上がるイベントでもないんですよね、やっぱり。だから、たいしたイベントじゃないなあ~とあらためて思うなあ…。

で、気分でいうと、マイ・ブラディ・バレンタインってバンドの名前がわたしの気分にピッタリなんだけど、これはバレンタインデーとは直接関係ないので、森永の板チョコを齧っていたわが愛する作家・森茉莉に思いをはせることにしましょう…、オ~シマイ。

PS:そういえば、角川文庫の『恐るべき子供たち』の表紙がダサいアイドル写真(松山ケンイチ)に変わったのはいただけない!東郷青児の翻訳には池田満寿夫の版画でしょ、やっぱ!


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