切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

歌舞伎座(夜の部)に行ってきた。

2015-05-23 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
「丸橋忠弥」に「蛇柳」、「め組の喧嘩」で、まずますでした。ただ、大立ち回りが二演目はちょっと食傷気味か・・・。というわけで、雑感のみ。


三階の亡くなった名優の写真コーナーに三津五郎が登場(昼の部を観に行ったときには確かなかった。)。團十郎の写真の下でしたが、ここに出てきちゃうと、歴史の一人というか、過去の人っぽくなっちゃいますよね~。

「丸橋忠弥」はあんまりでない演目だけど、橋之助のときの補綴より今回の方が本来の形でよかったのでは。ただ、初演の初世左團次にあてて黙阿弥が書いているんで、だいぶ本来から変わっているのではとは思います。国立あたりで、高島屋ゆかりの役者で、通し狂言でやってもらいたいなあ~。立ち回りが大変だから、左團次は大変でしょう。男女蔵かな、将来的には。なんか、あってる気もするし。

「蛇柳」はAB会に行ってないので初めて観ましたが、花道の海老蔵の台詞回しが幽玄という感じで、印象に残った。ただ、この役って本来は三枚目なんですよね。それと、最後に蛇が吹き替えになっちゃうのはちょっと締まらない感じがしました。押し戻しが出てこなきゃいけないほど、邪悪なオーラが出てないから、舞台が浮いちゃってる。

そして、「め組の喧嘩」。あの「水杯、ペ!!」(わかる人にはわかる!)が、どうも臭そうで苦手だった芝居ですが、最近台本を読み直したりして好きになったんですよ。個人的には、三津五郎や勘三郎もよかったんだけど、いまやこの芝居をカッコよく演じらるのは菊五郎だけ。三幕目なんか、「下戸の知らない味」ならぬ「芝居を知らない人にはわからない味」ですね。でも、よく考えると、凶器準備集合罪だし、いくら相撲取りだって凶器で殴られちゃあたまらないとは、最後の大立ち回りで、いつも考えちゃうんですよね~。

ということで、よい團菊祭でしたよ。

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