切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

終わったね!『愛の流刑地』。

2006-01-31 12:29:22 | 超読書日記
このブログでも散々こき下ろしてきた日経新聞の連載小説『愛の流刑地』。とうとう今日で最終回ということなので読んでみたんだけど、おいおいって感じのおわり方で、最後まで凄かったなこの小説は…。

ご存じない方のないために、駄目押しで説明しておくと、話は五十代の作家と三十代人妻の不倫モノ。オッサンはセックス中に誤って、人妻の首を締めて殺してしまう。(そういうことを普段からやっていたってことですね。)で、話はオッサンの逮捕、裁判へと進んでいき、8年の実刑を受け入れるということで、とうとうおしまい。

最後に登場するオッサンのいきつけのバーのママの手紙(!)に至るまで、オッサンの都合のいい自己弁護に終始したこの小説。なんだか、先年亡くなったジョン・ファウルズの「コレクター」という小説(注:オタクの青年が好きな女の子を監禁してしまうという小説。W・ワイラー監督で映画にもなった。でも原作は愛ルケと違って高級です。)やメイド喫茶なんかを思い出してしまったんだけど、何が不快って、オッサンの妄想がひたすら肯定されていくってところ。(そういえば、メイド喫茶の店員の誘拐事件なんてのもあったね!)

実生活では同性愛者だったプルーストが「逃げ去る女」を書いたみたいな「理解不能な他者」っていうより、ひたすら「都合のいい女」って感じのヒロインの人妻がまったくあり得ないし、夜になったら人妻の幻が自慰を手伝ってくれるなんて妄想で締めくくられてしまう新聞連載なんていうのもなんだか…。

こんなもので喜んでいる(?)オジサン読者もどうかしているけど、映画で主演が決定してる役所広司もどうするのかな~。まあ、韓流ブームに乗せられてるオバサンを批判できませよね、オジサン族は。

因みに、明日からの連載は、堺屋太一の「世界を創った男 チンギスハン」!これじゃあ、日経に文化を語る資格ないな!

にっけいしんぶん新聞(詳細を知りたい方用)

<わたしの過去の発言>
『愛の流刑地』っていつまで続くの?

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3 コメント

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Unknown (名無し)
2006-02-01 13:26:48
こんな程度の低いブログ

久々に見たな。

こんなどうしようもない乱文晒せるなんていい世の中だな
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コメントどうも! (切られお富)
2006-02-02 01:15:14
名無しさんへ



あなた、「頭がスッキリするコラム」さんのところに出没してる「あきたこまち」ってひとでしょ?さもなければ、渡辺淳一ファン?どっちにしても、尊敬すべき紳士って感じじゃないからどうでもいいんだけど。



あのさ、人を批判するんなら、具体的にどこが「程度の低い」ものなのか書かないと皮肉にも何にもならないんだよね。



それと、あなたのいうところの「いい世の中」なんだから、ちゃんと自分のブログでも立ち上げて、自分の意見でも言ってみたら!



まとまった形で自分の考えを表明できないっていうのは、いかにも仕事のできないオッサンみたいで、なんだか寒~い感じ。



もうちょっと、「程度の高い」コメントでもくれないと、説得力のない捨て台詞にしか見えないし、誰も相手にしてくれないよ!



では、お元気で!







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Unknown (cogito-on-jp)
2006-02-02 19:22:34
はっはっはっはっ、流刑地、終わってよかった。あれは小説家(?)

 どうでもいいってやつ。世界を創った男(?)堺屋、こいつは男(?)



 経済新聞も。最近狂ってるような気もします。
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