切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

金曜プレミアム「密着!中村屋ファミリー 大奮闘2016」、観ました。

2016-02-07 23:59:59 | かぶき讃(トピックス)
2015年はいろいろあった中村屋。小山三関連の映像が観たくて観たんだけど、どんどん時代は次世代に受け継がれていくな~という印象の番組でした。簡単に感想っ。

最晩年の小山三の様子が知りたくて観たんですが、あの元気だった小山三が術後無口になって、まあ、仕方がなかったんだろうなと思いました。大往生ですよ。でも、この人が出てくると、舞台が楽しかったんですけどね~。中村座にあった遺影を思いだしましたよ。合掌。

で、平成中村座の稽古に、菊五郎、幸四郎が来ていたのが印象に残りました。「魚屋宗五郎」を御大・菊五郎から教わろうという勘九郎・七之助兄弟の心意気にちょっと感動しましたね。それと、勧進帳弁慶を教えに来た幸四郎は、うんちくが長そうだったなぁ・・・。

あと、勘九郎の子どもは、海老蔵の子同様、おとなしそうだな~という印象。ふたりともなんとなくお母さん似だしね。

で、勘九郎の注意の仕方が、お父さんそっくりだなと。親子って無意識に態度が似てくるって、このシリーズ・ドキュメンタリーから教わったような・・・。

ということで、勘三郎の死後、中村屋はどうなるんだろうと思ったんだけど、予想以上に、勘九郎七之助兄弟は健闘していると、あらためて思いました。個人的に趣味でいったら、勘三郎・福助より、今の勘九郎・七之助の方が、わたしは芸風的に好きなくらいだから、ほんと、立派になりましたよ。

でも、浅草歌舞伎出始めの頃は下手でしたからね~。それに、勘三郎襲名の時は七之助にもやんちゃな事件があったことだし、あれから思えばというか、あれがあったればこそ、二人とも随分立派になったな。

こういう番組で成長している人たちを観ると、我が身を省みていろいろ考えてしまいます。そういう意味では、実録「北の国から」みたいなドキュメンタリーシリーズなんですよね。また次回を楽しみにしております!


小山三ひとり語り
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