切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『名作だと思う漫画は何ですか?』 ⇒ 『ガラスの仮面』と『日出処の天子』

2016-02-09 21:12:36 | 超読書日記
お題にのります。寝食忘れて没頭した漫画というと、少女マンガの大作2つですね。どっちも業が深い・・・。

『ガラスの仮面』、通称ガラカメといえば、読み始めたら止まらなくなったという評論家、有名人多数で知られる作品。斯くいうわたしも、「そんなバカな!」と思って読み始めたら、実際止まらなくなり、こんな経験はこの作品くらいかな~と思いましたよ。

評論家呉智英氏を筆頭に、俳優でも松たか子&市川染五郎兄弟が熱烈なファンで、あるときの最新刊では帯に坂東玉三郎が登場!思わず、書店でのけぞりました。

もっと絵の巧い漫画、巧みな漫画は数多くあると思うけど、恋と演劇に生きる狂おしい少女の情熱は、生きることそのものみたいな熱気で、読む者の心を溶かします。しかし、最近フォローしてなかったんだけど、いったいいつ終わるんだろう!

次が、『日出処の天子』。小説、映画も含めた歴史物全般のなかでも出色の作品だと思います。聖徳太子を描いた作品でこれほどの後味の悪さって、男じゃ描けないんじゃないのかな!山岸さんの作品では『舞姫 テレプシコーラ』も好きだけど、この作品には何かが憑いてますね。わたしはこの作品がきっかけで、法隆寺まで一人旅をしてしまったほど。こういう歴史物には、なかなか出会わないですね~。でも、何度読んでも怖い何かが残る~。

なお、次点は、『アドルフに告ぐ』(手塚治虫)、『自虐の詩』(業田良家)、『ぼくんち』(西原理恵子)、『るきさん』(高野文子)、『エロマラ』(やまだないと)あたりか…。

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