切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『常識としての軍事学』 潮匡人 著

2006-05-24 23:59:59 | 超読書日記
最近色気のない本ばかり読んでいるんですが…。この本は語り口からして、トンデモ本の類なんですけど、秘密工作員のくだりはかなり面白くて、「大使館は秘密のスパイ組織」だというくだりなんか、ナルホドって感じ。で、この本のおかげで、「スパイ博物館」なんてものがあることを初めて知った。

以下にあげるのは、アメリカのワシントンDCにある「スパイ博物館」の公式HPで、本文中に出てくるKGBの口紅型拳銃「キス・オブ・デス」の画像もあります。

「スパイ博物館」の公式HP
「キス・オブ・デス」

要するに、この本によると、外交官やジャーナリストというのはスパイの仮の姿であることが「世界の常識」なので、危険な地域でジャーナリストなどと安易に名乗らない方がよいとのこと。

政治的には同意できないことの多い本だったけど、ふ~んって思ったりはしたかな。

最近は改憲論議や米軍再編問題もあって、軍事ネタに関する関心も高まっていて、『日本の戦争力』や『護憲派のために軍事入門』なんて本もそれなりに売れているらしい。

たまたまわたしの職種にはミリタリーマニアって多いんだけど、わたしはそういうのってどうも苦手で遠ざけてきた。たまには苦手ジャンルもいいかなってところで、手にとってはみたんだけど…。

でも、ホント、トンデモ本って感じではあるので万人には勧めません…。

常識としての軍事学

中央公論新社

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日本の「戦争力」

アスコム

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護憲派のための軍事入門

花伝社

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