切られお富!

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六月歌舞伎座 第三部を観てきました。(「ふるあめりかに袖はぬらさじ」)6/4 観劇

2022-06-05 21:35:56 | かぶき讃(劇評)
仁左衛門の休演による演目変更で「ふるあめりかに袖はぬらさじ」になった第三部でしたが、感動でしばらく席が立てないほどの舞台。簡単に感想です。

この演目は、そもそも有吉佐和子が杉村春子のために書いたもので、それを玉三郎が引き継いだわけだけど、この後この芝居を引き継げる人はいるんだろうか?そんな気がするほどの名演でした。

シネマ歌舞伎になった舞台も素晴らしかったけど、今回は女優を含む新派のメンバーが効いているし、やはり河合雪之丞、喜多村緑郎は素晴らしい役者だと改めて実感しました。この二人が歌舞伎座に帰ってきてくれただけで、わたしは個人的に嬉しかった!

で、今回の舞台で舞台を締めているのは、新派の田口守の思誠塾小山と、鴈治郎の岩亀楼主人。シネマ歌舞伎のときはそれぞれ橋之助(現芝翫)と勘三郎だったけど、こってりとした渋さと今の玉三郎の円熟度との相性でいえば、今回の配役の方がよかったくらい。

とにかく、最後のお酒を飲んでからの玉三郎のひとり芝居が圧巻!!

素晴らしいものを観させていただきました!これだから芝居見物はやめられない。

もうネタバレは野暮なんで、この辺にします! いまのところ、今年のベストアクト!!




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2 コメント

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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2022-08-27 10:58:35
蝙蝠お高さま

コメントありがとうございます。

生身の体ひとつで働いているスポーツ選手とか舞台関係者は大変ですよね。そういう意味では、コンサルみたいな職業はギャラも高くていい商売だと思いますよ。

田之助追悼記事を書きそびれちゃったんですが、いつか書きたいですね、簡単なのものでも。
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Unknown (蝙蝠お高)
2022-06-26 08:13:51
祝!ブログ再開。
いいですねぇ。
観られるものは観られるうちになるがたけ観ておかないと、気がつけば…と、コロナ禍を体験して尚更そう思います。
田之助さんも、亡くなりましたしね。
それにしても、東京はいいですね…羨ましいです。
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