切られお富!

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<訃報> 映画監督 井上梅次

2010-02-16 19:30:00 | アメリカの夜(映画日記)
映画『嵐を呼ぶ男』の監督であり、じつは原作者でもある井上梅次が亡くなったそうですね。ご冥福をお祈りいたします。

映画監督の井上梅次氏死去(時事通信) - goo ニュース

初期の裕次郎映画の監督として有名な人ですが、なかなか毀誉褒貶があるらしく、近藤真彦版『嵐を呼ぶ男』ではなんと監督として再登板・・・。ビミューな評価が残りますね~。

このあたりのことは、名カメラマン姫田真左久氏の著書『パン棒人生』に詳しく出てきますから、興味のある方はどうぞ!

なお、映画『嵐を呼ぶ男』は3本作られていて、1本目がご存知、石原裕次郎主演、2本目が渡哲也主演、舛田利雄監督。3本目が近藤真彦主演、井上梅次監督(再登板)ということになっています。

さて、監督の話に戻すと、このひとって、音楽物に強いんですよね。

浅丘ルリ子初主演の映画『緑はるかに』(日活初のカラー映画)も音楽物だったし、後年美空ひばりの映画なんかもやってますよね。

このあたりの話は、名録音技師橋本文雄氏の『ええ音やないか』に詳しく出てきますので、これまた、興味のある方はどうぞ!

で、当時としては売れ線のちょっとあざとい映画を撮れる監督だったという印象でしょうか。なので、その後何社も渡り歩いていけたというか・・・。

作品的には、ミステリー路線というのもあって、『死の十字路』、『夜の牙』、海洋ロマン映画『鷲と鷹』、『黒蜥蜴』(京マチ子主演)、『黒の切り札』(大映・田宮二郎の<黒シリーズ>)なんてあたりか・・・。

まあ、大往生ではないでしょうかね~。

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