切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

こどもはある意味、ずっとオトナなんだよね。

2006-11-21 22:55:22 | 政治少女死なず(反アベ宣言!)
伊吹っていう文部大臣が書いたことになっている「いじめ対策文書(?)」を読んで思ったのは、いじめられている子供たちの年齢を低く見積もりすぎてるんじゃないのってこと。あの文章では、相当小さい子供を想定している感じで、実際に「自殺」なんていう発想を持つのはもうちょっと精神的にも肉体的にも年齢の高い層の子たちなんじゃないかと思うんだけど、違いますかね?このあたりの認識からして、文部大臣あたりに期待する、若年自殺志願者はがっかりしているんじゃないかな?

・「文部科学大臣からのお願い」

少なくとも、小学校高学年から中学生時代のわたしが、自分たちを対象にして書かれた文章として、前述の文部大臣を読まされたら、「バカにするな」って言いたくなったろう。(だいたい、いくらなんでも平仮名が多すぎ。)

そもそも、文章としてのレベルが低いし、何か哲学的、瞑想的な人生観の深みをまったく感じない。

この文章を取り上げて、「いい文章だ」なんて解説しているテレビの解説者はだいたい高齢のズレた人たちみたいだけど、わたしなんかには普通に読んで全然励まされないし、伊吹大臣自身もこれを書いたであろうゴーストライターの文部官僚も、別にここに書かれたことを本気で信じているわけではないような気がする。

そして何より問題なのは、こんな文章などいじめ問題に何の解決も与えないだろうってことだろう。

わたしの考えでは、親には「カッコ悪いところを見せたくない」という子供なりの見栄と、伝えたところで頼りにならない教師、この二者以外に子供と接する存在を作るのが近道なんじゃないかと以前から思ってきた。例えば、社会人のOB・OGの若者なんてあたりを学校に入れるとかね。ただし、学校寄りでもなく、親のために働く存在でもない中立的な存在でなければ、相談相手にも忠告者にもなりえないというのが私の考えなんだけど・・・。

要するに、学校という制度の枠の中だけでも、或いは家族という繋がりの中だけでも解決しない問題というのがあって、それは性の問題なんかも典型なんだけど、一方で友人のような純粋に横軸水平な関係だけではどこかずれてっちゃう部分だったりもするし、いじめというのはまさに友人関係、横軸の失敗からくるのだから、教師や親のような縦軸の関係だけでは修復されない、人間関係の水平感覚を保つ意味で"ちょっと年長者”を利用っていうのは、結構有効だと思うんですけど、どうでしょう?

ただし、ロリコンは入れないように注意しなきゃいけないんだろうな・・・。

というわけで、教育に何の寄与もしそうにない教育基本法改正やテレビに出てくるコメンテイターの暑苦しい説教より、システムを考えるっていう方向の方が、風通しをよくするんじゃやないかっていうのが、最近わたしがつらつら考えていることなのでした。

それと、使えない文部大臣の文章を読むくらいなら、学校休んで世界の名作50冊を読む方が、もうちょっと生きてみようかなって思うんじゃないかって気がするな。以前、似たようなことをあの山田詠美が言っていたような気がするし・・・。

そんなわけで、とりとめもなく、おしまい(笑)。

PS:後で気づいたんだけど、山田詠美の発言は以下の本の奥泉光との対談に出てました。ご参考に!

メンアットワーク―山田詠美対談集

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