「P.バラカン氏 ラジオでの反原発ソング放送禁止の裏事情語る」という記事を読んで思ったのは、清志郎のメッセージはめちゃくちゃ先を行ってたんだなってこと。当時もっとメディアと電力会社の関係を深く論じていたのなら、こんなことにならずに済んだのかも…。というか、これは現在進行形だから、今を生きるわたしたちにも責任はあるんですよね、きっと。
最近、ピーターさんの本の影響でアフリカの音楽をちょこちょこ聞いているんだけど、アフリカのミュージシャンって、権力と闘っているんですよね。それも、えげつない独裁者みたいな連中とだったり。
それに比べれば、日本の表現者とかメディア、評論家って何をやってるんだろう?もちろん、上杉隆のところに圧力がかかったり、それなりの闘いはあるわけだけどね。
命を取られたりはしないのに、なんだか、飼いならされてませんか、まったく。
それと、「ラジオはリスナーのもの」というピーターさんの考え方って、どのジャンルでも当てはまるはずなのに、エンドユーザーじゃなくて、「業界」みたいなところばかりを気にするでしょ、この国って…。
日本でフェイスブックが流行るかどうかはわからないけど、ジャスミン革命みたいな草の根の反乱みたいなものが、ぼちぼち出てきてもよいんじゃないか?
まあ、いろいろ考えてしまいました。ピーターさんのラジオ番組がなくならないことを祈ります。本当に。
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P.バラカン氏 ラジオでの反原発ソング放送禁止の裏事情語る
5月04日16時00分 提供:NEWSポストセブン
震災後、きめ細かい情報や人々を癒す音楽などで、再び高く評価されているラジオ。FMラジオ「Inter FM」でピーター・バラカン氏がDJを務める番組「BARAKAN MORNING」(月~金、7~10時)もそのひとつだが、騒動は4月1日、金曜日の朝に起きた。突然、バラカン氏がこう言い始めたのだ。
「僕は忌野清志郎さんの声が実はあまり好きじゃないので、これまでかけてこなかった。でも、多くのリクエストがあり、詞を見て、今かけるべき曲じゃないかと考え、『ラヴ・ミー・テンダー』をかけようと思ったのですが、局に止められてしまいました」
『ラヴ・ミー・テンダー』とは、RCサクセションが1988年に発表したアルバム「COVERS」の収録曲で、反核・反原発ソングとして知られる。
氏は穏やかな口調ながら、不満が滲む。その気持ちを抑え切れなかったようで、番組終了時にはこんなセリフも。
「それではまた来週お会いしましょう。僕のクビがつながっていれば……」
そして、翌月曜日。番組には登場したのだが、まだ怒りが続いているのか、同じくリクエストが多かったという反原発を歌ったRCCサクセションの『サマータイム・ブルース』をかけた後に、こんなタイトルの曲をかけていた。
『TELL IT LIKEIT IS』『YOU LIE TOO MUCH』
直訳すれば、こうなる。「本当のことを言って」「あなたはウソばかり言っている」……。
一体、何があったのか。バラカン氏を直撃して聞いた。
「僕の番組で紹介するのはほとんどが洋楽なので、清志郎さんの歌をリクエストするリスナーもこれまでいなかった。しかし、原発事故後、驚くほど多くのリスナーから『ラヴ・ミー・テンダー』のリクエストが殺到しました。それに応えるのが誠意のある対応と考えたわけです」
ところが、局側から思いもかけないことを言われた。
「通常、僕の番組では一切、選曲の制限はありません。ただ、日本語の歌であり、こういう時でもあるので、一言だけ事前に担当者に伝えたところ、今はあまりよくないのでは……と言うのです。“牛乳を飲みてぇ”という歌詞が風評被害につながるのではないかと心配したようです」
理解できない話ではないが、納得はしていない、とバラカン氏は続ける。
「風評被害を広げることを心配するよりも、風評被害が出ないように情報を全部出すほうが先決だと思います。そもそも風評被害を考えなければいけないのは、正確な情報がないから。東京電力や政府はすべてのデータをわかりやすい形で公表すべきです」
『TELL IT LIKEIT IS』などは、リスナーが東電に向けてリクエストしたのでかけたのだと言う。
“クビ発言”については、「本気でクビになると思ったわけではないけれど、瞬間的に思ったことをつい言い過ぎてしまいました。でも、そのぐらいの覚悟がないとダメでしょう」とも。
長年『CBSドキュメント』(現在はCBS60ミニッツ)の司会を務めるバラカン氏が、日本の放送局の役割についてこう語る。
「ラジオはリスナーのため、テレビは視聴者のためにあるというのが僕の基本姿勢であり、崩したくはない。しかし、日本の放送界は全体的に、視聴者のためというより、局の利益のためにあると思っていると感じることがある。こういうことを言うと、今度こそ僕の仕事はなくなるかもしれないけれど(苦笑)」
3.11を境に世界は変わる、とバラカン氏。原発をどうしていくのかは、国民投票などを含めた国民的な議論が必要だと考えているという。
※SAPIO2011年5月4日・11日号
最近、ピーターさんの本の影響でアフリカの音楽をちょこちょこ聞いているんだけど、アフリカのミュージシャンって、権力と闘っているんですよね。それも、えげつない独裁者みたいな連中とだったり。
それに比べれば、日本の表現者とかメディア、評論家って何をやってるんだろう?もちろん、上杉隆のところに圧力がかかったり、それなりの闘いはあるわけだけどね。
命を取られたりはしないのに、なんだか、飼いならされてませんか、まったく。
それと、「ラジオはリスナーのもの」というピーターさんの考え方って、どのジャンルでも当てはまるはずなのに、エンドユーザーじゃなくて、「業界」みたいなところばかりを気にするでしょ、この国って…。
日本でフェイスブックが流行るかどうかはわからないけど、ジャスミン革命みたいな草の根の反乱みたいなものが、ぼちぼち出てきてもよいんじゃないか?
まあ、いろいろ考えてしまいました。ピーターさんのラジオ番組がなくならないことを祈ります。本当に。
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P.バラカン氏 ラジオでの反原発ソング放送禁止の裏事情語る
5月04日16時00分 提供:NEWSポストセブン
震災後、きめ細かい情報や人々を癒す音楽などで、再び高く評価されているラジオ。FMラジオ「Inter FM」でピーター・バラカン氏がDJを務める番組「BARAKAN MORNING」(月~金、7~10時)もそのひとつだが、騒動は4月1日、金曜日の朝に起きた。突然、バラカン氏がこう言い始めたのだ。
「僕は忌野清志郎さんの声が実はあまり好きじゃないので、これまでかけてこなかった。でも、多くのリクエストがあり、詞を見て、今かけるべき曲じゃないかと考え、『ラヴ・ミー・テンダー』をかけようと思ったのですが、局に止められてしまいました」
『ラヴ・ミー・テンダー』とは、RCサクセションが1988年に発表したアルバム「COVERS」の収録曲で、反核・反原発ソングとして知られる。
氏は穏やかな口調ながら、不満が滲む。その気持ちを抑え切れなかったようで、番組終了時にはこんなセリフも。
「それではまた来週お会いしましょう。僕のクビがつながっていれば……」
そして、翌月曜日。番組には登場したのだが、まだ怒りが続いているのか、同じくリクエストが多かったという反原発を歌ったRCCサクセションの『サマータイム・ブルース』をかけた後に、こんなタイトルの曲をかけていた。
『TELL IT LIKEIT IS』『YOU LIE TOO MUCH』
直訳すれば、こうなる。「本当のことを言って」「あなたはウソばかり言っている」……。
一体、何があったのか。バラカン氏を直撃して聞いた。
「僕の番組で紹介するのはほとんどが洋楽なので、清志郎さんの歌をリクエストするリスナーもこれまでいなかった。しかし、原発事故後、驚くほど多くのリスナーから『ラヴ・ミー・テンダー』のリクエストが殺到しました。それに応えるのが誠意のある対応と考えたわけです」
ところが、局側から思いもかけないことを言われた。
「通常、僕の番組では一切、選曲の制限はありません。ただ、日本語の歌であり、こういう時でもあるので、一言だけ事前に担当者に伝えたところ、今はあまりよくないのでは……と言うのです。“牛乳を飲みてぇ”という歌詞が風評被害につながるのではないかと心配したようです」
理解できない話ではないが、納得はしていない、とバラカン氏は続ける。
「風評被害を広げることを心配するよりも、風評被害が出ないように情報を全部出すほうが先決だと思います。そもそも風評被害を考えなければいけないのは、正確な情報がないから。東京電力や政府はすべてのデータをわかりやすい形で公表すべきです」
『TELL IT LIKEIT IS』などは、リスナーが東電に向けてリクエストしたのでかけたのだと言う。
“クビ発言”については、「本気でクビになると思ったわけではないけれど、瞬間的に思ったことをつい言い過ぎてしまいました。でも、そのぐらいの覚悟がないとダメでしょう」とも。
長年『CBSドキュメント』(現在はCBS60ミニッツ)の司会を務めるバラカン氏が、日本の放送局の役割についてこう語る。
「ラジオはリスナーのため、テレビは視聴者のためにあるというのが僕の基本姿勢であり、崩したくはない。しかし、日本の放送界は全体的に、視聴者のためというより、局の利益のためにあると思っていると感じることがある。こういうことを言うと、今度こそ僕の仕事はなくなるかもしれないけれど(苦笑)」
3.11を境に世界は変わる、とバラカン氏。原発をどうしていくのかは、国民投票などを含めた国民的な議論が必要だと考えているという。
※SAPIO2011年5月4日・11日号
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