切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

五月の国立劇場前進座公演は、四谷怪談!

2016-03-16 00:05:01 | かぶき讃(トピックス)
6月にはコクーンも四谷怪談だし、今年はお岩さんも忙しい?楽しみです。

コクーン同様、歌舞伎座ではあまりやらない三角屋敷もやるし、当代國太郎のお岩が楽しみなんですが、返す返すも梅之助逝去が残念。でも、劇団の85周年にふさわしい舞台になりそうですね。チラシもよいし。

・公式HP

で、85周年だから、梅雀さんも出ればいいのにと思ったりもしたんだけど、そういうことにはならないんですね~。ま、しょうがない。

前進座の歌舞伎というと、世話物だといい意味で泥臭い庶民性みたいな感じがでるし、南北ものだとドロッとした濃さが特徴的。

松竹の歌舞伎は若い世代が特にそうだけど、良くも悪くも洗練され過ぎているところがあるんで、前進座の舞台を見ると、歌舞伎本来のどぎつさとか暗さとか庶民の明るさみたいなものが垣間見れたりして、面白いんですよね。なので、もっと前進座は歌舞伎をやってほしいんだけど、吉祥寺の前進座劇場もなくなっちゃいましたしね・・・。

というようなわけで、去年の12月の幸四郎&染五郎親子の「四谷怪談」以来、三種の四谷怪談が観られるって、芝居好き冥利に尽きますね~。楽しみです!

PS:四谷怪談を深めたい方には、小林恭二の『新釈 四谷怪談』がおすすめ。

(過去の関連記事)
・12月の国立劇場は、「東海道四谷怪談」(映画の四谷怪談について、チラッと書きました。)
・本日、国立劇場大劇場で、「四谷怪談」観てました。(若干舞台の感想書いてます)
・今年のコクーン歌舞伎は、四谷怪談!
・幻の國太郎、富十郎、坂田藤十郎の鼎談(先代國太郎に関する記事)
・<訃報> 歌舞伎役者 四代目中村梅之助
・前進座劇場閉館。
・本日、国立劇場で前進座の「切られお富」、観てました!

新釈四谷怪談 (集英社新書)
小林 恭二
集英社
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