切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

2006-04-14 23:59:59 | プロフィール
このブログはわたしの関係各位も読んでいるんで、ちょっとご挨拶。

月曜から職場が変わるんだけど、皆さん、お世話になりました。まあ、転職するわけでもないから、縁がなくなるわけでもないんで、今後もよろしく!

こんなときにふっと思い出したのは、井伏鱒二の「厄除け詩集」のなかの次の訳詩。

☆   ☆   ☆

「勧酒」

コノサカズキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトエモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ


☆   ☆   ☆

そう、だからいまのわたしの心境は「ドウゾナミナミツガシテオクレ」ってところかな。

全然関係ないけれど、井伏鱒二と伊馬春部の対談で、「太宰はモテなかった」「太宰の女に美人はいなかった」という話が繰り返し出てくるんだけど、負け惜しみなのかホントなのか?案外ホントな感じがするけれど、謎だなあ…。

前述の詩のつながりでいうと、忘れてならないのは映画監督川島雄三。わたしはいっときこの監督が妙に好きで、わたしの年代としてはかなり例外的に多くの作品を映画館で観てるんだけど、このひとの様々な「生きいそぎ」伝説や「土田舎出身の軽佻浮薄な都会派監督」ぶりは、それなりに影響受けてます。

川島組のカメラマン高村倉太郎さんも先日亡くなってしまったし、ご健在なのはかつての助監督今村昌平さん、録音橋本文雄さん、美術中村公彦さんあたりか…。

早死にした川島雄三じゃないけど、わたしも「生きいそいでる」タチなので、どこへ行っても変わりそうにありませんが、皆さん、お元気で!

では!!


PS:残念ながらブログは終わるわけじゃないんで、今後もご愛読を!!

厄除け詩集

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川島雄三、サヨナラだけが人生だ

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1 コメント

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新しい一日 (papageno)
2006-04-18 01:09:12
こんばんは、パパゲーノです。

新しい職場での一日はどうでしたか。

まあ、どこに行っても、

お天道様は付いてくるから

心配はないですよ、

新しい職場のなれない仕事で

しばらく緊張して、疲れるけど、

貴方の笑顔で、跳ね返して下さい。



桜は散るから、咲くと珍しがられるのです。

             世阿弥
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