切られお富!

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『ウルトラミラクルラブストーリー』 横浜聡子 監督

2009-08-01 23:59:57 | アメリカの夜(映画日記)
人気のマツケン主演の映画。義理があって観ました。感想っ。

この監督の映画を観たのは初めてですが、とりあえずスタッフはかなり頑張っています。

また、麻生久美子はちゃんとしたクールな仕事師なんだなという気はしました。

それと、あんまり語られない部分だと思うけど、散らかってる部屋を人為的に作るのって大変なんですよね。そういう意味では、美術さん、かなり頑張ってます。(持ち出しになってなきゃいいけど…。)

ロケ撮影、長廻しということを考えても、撮影、照明、録音、編集、みなさん大変だったんじゃないかな?

で、まあ、結局いいたいことは、脚本&演出。というか、何もいいたくないんだな、ここまでくると…。

意図なく長く廻しても、役者はもちろん、観客も熱くはなれない。役者も観客も切羽詰った時間を共有するから長廻しって、有効なわけでしょ。(その点、いまだと井口奈巳とか橋口亮輔はうまいよね。)

それと、何を言っているのか判らない津軽弁を中心に据えるなら、狂言回しは津軽弁じゃない人にするのが脚本の常道ってもので、映画が始まってから長らく訳がわかりませんでした。

おまけに、あの最後って…。

「鬼面人を驚かす」的な手法って、小説であれ映画であれ、才能がない人のやってしまいがちな逃げでしかない。

というわけで、感想はこのへんで。(もっといってもいいんだけどね!)

強度のマツケン・ファン、麻生久美子の立派さを観たい人向け。

「ウルトラミラクルラブストーリー」PICTURE BOOK
撮:梅 佳代撮:岡本 英理
角川メディアハウス(角川グループパブリッシング)

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