＜訃報＞ 報道写真家 福島菊次郎

今はなき銀座シネパトスで、『ニッポンの嘘　報道写真家 福島菊次郎90歳』というドキュメンタリー映画を観て衝撃を受けました。戦後70年目の今こそこういう人にいてほしい。そんな気骨の人でしたね。享年９４歳。ご冥福をお祈りいたします。

この人の反権力の人としての筋の通し方が凄いですね。「権力を批判していて年金は受け取れない」というかたくなな姿勢と、ある種のアナーキーさ。無人島への入植エピソードなんか、わたしはとてもじゃないけどマネできないな～。

飄々とした態度でデモなどの最前線に立つ姿。カメラマンとしても相当なテクニシャンだったんじゃないかと想像します。というのも、最前線でシャッターを押すスピード感が彼の写真にはありますからね。

で、この人の生き様を語るには、とりあえず映画を見るのが早いです。説明的なことを書こうと思ったけど、どうも、わたしじゃ上手く語れそうにないです。そして、最後に言っておきたいのは、右とか左みたいなレッテル張りじゃなくて、筋を通して生き抜いた人っていうのは、どういう立場であれ、尊敬せざるを得ないということ。

というわけで、気になった方は是非映画をご覧ください。そのうえで、本人の作品に触れるといいと思いますよ。

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