「ビートルズ生演奏で著作権法違反、スナック経営者逮捕」という記事をめぐって、ネットではJASRAC批判の声がにぎやかなんだけど、目を通した印象では、的外れで頭の悪いことをいっている人が大半。一応、筋論で言っておくけれど、JASRACは著作権等管理団体法にのっとった団体で、今回の告訴は著作権法に基づいたものなわけ。だから、今回の逮捕を批判したいのなら、JASRACを批判するんじゃなくて、著作権法が間違っていると批判すべきなんじゃないですか?もっとも、わたしは著作権法も間違ってないと思っているんだけどね!
・ビートルズ生演奏で著作権法違反、スナック経営者逮捕
まず、前提として確認しておきたいのは、「非営利・無料・無報酬」の演奏は、著作権法違反にはならない。つまり、学園祭など学校行事で訴えられることは通常ない。(もっとも、お金を取ってる学園祭もあるから微妙といえば微妙なんだけど・・・。)だから、口笛を吹いても逮捕されるのではなんて書いてるのは大馬鹿としか言いようがない。
こんなレベルからして、まったく理解せずに記事を書いているブロガーが大量にいるんだけど、こういう人たちは、記事を書く前に著作権法を確認するくらいのことはやるべきで、裁判員制度導入に疑問を持っているわたしは、「だから、ダメなんだよ」って言いたくなりましたよ!
次に、事件自体にひきつけていうと、2001年に東京地裁が店内で演奏しないよう仮処分を出しているわけで、それでも従わない経営者は訴えられてもしょうがないし、地裁決定を批判するなら、堂々たる法解釈問題をブロガーたちは書くべきで、安易な感情論を振りかざすのは、法治国家の住人として失格といわざるを得ないと思う。(因みに、この店とJASRACの闘いは10年以上に及ぶそうです。)
それと、「ポール・マッカートニーはJASRACのことなんか知らない」というようなことを書いてるブロガーも結構いるんだけど、あえて逆質問するなら「あなたは、著作者・音楽出版社(パブリッシャー)・レコード会社・サブ・パブリッシャーの関係を知っていますか」と問いたいですね。
いちいち説明するのが面倒くさくなってきたので端折って説明すると(笑)、作詞作曲家は音楽出版社に著作権を譲渡し、音楽出版社がロイヤリティ(印税)を作詞作曲家に払うというのが基本的な仕組みで、著作権使用が国外にも及ぶ可能性があると音楽出版社は国外の音楽出版社を窓口(サブ・パブリッシャー)として、楽曲管理を委託する。そして、ビートルズ楽曲のサブ・パブリッシャー(たぶんEMIなんだと思う)がJASRACに加入していれば、JASRACは徴収行為をしなくては職務怠慢だという話になるわけ。
つまり、最初の「ポール・マッカートニーはJASRACのことなんか知らない」に答えるとすれば、ポールもJASRACの名前は知らないかもしれないが、そういう業界慣行くらいは理解しているはずだし、彼が理解していなくても、彼の代理人は確実に理解しているはず、ということになる。
そして、次に「JASRAC(のような管理団体)なんか、いらないのでは?」という説について。
少なくとも、映像業界に関わっている人で上記のような考えの人はひとりもいないでしょうし、ネットで商売している人にもいないというのが実態でしょう。
なぜなら、映像に音楽をつける場合、著作権者に許諾をとらなければいけないわけだけど、JASRAC管理楽曲以外の場合、直接著作権者に許諾を取らねばならず、連絡を取るのは大変だし、法外な要求をしてくる著作権者もいることはいるので、話が面倒になることが多く、結局その曲は使えないというケースがままある。
しかし、JASRAC管理楽曲の場合、窓口は一本だし、規定の料金さえ払えば断られることはないので、「使いたい曲が使えない」という事態は避けられる。(ただし、拒否権がないことに不満を持っている著作権者もいるということと、主題歌やCMでの使用には、JASRACとは別に著作者の許諾が必要になる。)
というわけで、「JASRAC不要論」を唱えるなら、最低限の業界常識くらいは勉強してくれないと、説得力がありません!
最後にひとことだけいっておくと、以前週刊誌で批判されたようにJASRACの運営実態については、わたしも疑問や批判は持っているのだけど、管理団体そのものが不要だというのとは別問題だと考えます。実際、ネットで使用できないコンテンツの問題には、管理団体の不在や権利処理の不備の問題があるので、管理団体の必要は高まりこそすれ、なくなることはないでしょう。
というわけで、この機会に、JASRACの検索サービスで楽曲の権利状況を調べてみるのも面白いかもしれませんよ。
・JASRAC作品データベース検索サービス
まあ、個人的な感想をいえば、たいして分かってもいないことにいい加減なことを書くブロガーたちがあまりに多いので、「日本の民主主義には期待できないな」って気がしたかな?
なお、興味を持った方は以下の文献をご参考に!
・ビートルズ生演奏で著作権法違反、スナック経営者逮捕
まず、前提として確認しておきたいのは、「非営利・無料・無報酬」の演奏は、著作権法違反にはならない。つまり、学園祭など学校行事で訴えられることは通常ない。(もっとも、お金を取ってる学園祭もあるから微妙といえば微妙なんだけど・・・。)だから、口笛を吹いても逮捕されるのではなんて書いてるのは大馬鹿としか言いようがない。
こんなレベルからして、まったく理解せずに記事を書いているブロガーが大量にいるんだけど、こういう人たちは、記事を書く前に著作権法を確認するくらいのことはやるべきで、裁判員制度導入に疑問を持っているわたしは、「だから、ダメなんだよ」って言いたくなりましたよ!
次に、事件自体にひきつけていうと、2001年に東京地裁が店内で演奏しないよう仮処分を出しているわけで、それでも従わない経営者は訴えられてもしょうがないし、地裁決定を批判するなら、堂々たる法解釈問題をブロガーたちは書くべきで、安易な感情論を振りかざすのは、法治国家の住人として失格といわざるを得ないと思う。(因みに、この店とJASRACの闘いは10年以上に及ぶそうです。)
それと、「ポール・マッカートニーはJASRACのことなんか知らない」というようなことを書いてるブロガーも結構いるんだけど、あえて逆質問するなら「あなたは、著作者・音楽出版社(パブリッシャー)・レコード会社・サブ・パブリッシャーの関係を知っていますか」と問いたいですね。
いちいち説明するのが面倒くさくなってきたので端折って説明すると(笑)、作詞作曲家は音楽出版社に著作権を譲渡し、音楽出版社がロイヤリティ(印税)を作詞作曲家に払うというのが基本的な仕組みで、著作権使用が国外にも及ぶ可能性があると音楽出版社は国外の音楽出版社を窓口(サブ・パブリッシャー)として、楽曲管理を委託する。そして、ビートルズ楽曲のサブ・パブリッシャー(たぶんEMIなんだと思う)がJASRACに加入していれば、JASRACは徴収行為をしなくては職務怠慢だという話になるわけ。
つまり、最初の「ポール・マッカートニーはJASRACのことなんか知らない」に答えるとすれば、ポールもJASRACの名前は知らないかもしれないが、そういう業界慣行くらいは理解しているはずだし、彼が理解していなくても、彼の代理人は確実に理解しているはず、ということになる。
そして、次に「JASRAC(のような管理団体)なんか、いらないのでは?」という説について。
少なくとも、映像業界に関わっている人で上記のような考えの人はひとりもいないでしょうし、ネットで商売している人にもいないというのが実態でしょう。
なぜなら、映像に音楽をつける場合、著作権者に許諾をとらなければいけないわけだけど、JASRAC管理楽曲以外の場合、直接著作権者に許諾を取らねばならず、連絡を取るのは大変だし、法外な要求をしてくる著作権者もいることはいるので、話が面倒になることが多く、結局その曲は使えないというケースがままある。
しかし、JASRAC管理楽曲の場合、窓口は一本だし、規定の料金さえ払えば断られることはないので、「使いたい曲が使えない」という事態は避けられる。(ただし、拒否権がないことに不満を持っている著作権者もいるということと、主題歌やCMでの使用には、JASRACとは別に著作者の許諾が必要になる。)
というわけで、「JASRAC不要論」を唱えるなら、最低限の業界常識くらいは勉強してくれないと、説得力がありません!
最後にひとことだけいっておくと、以前週刊誌で批判されたようにJASRACの運営実態については、わたしも疑問や批判は持っているのだけど、管理団体そのものが不要だというのとは別問題だと考えます。実際、ネットで使用できないコンテンツの問題には、管理団体の不在や権利処理の不備の問題があるので、管理団体の必要は高まりこそすれ、なくなることはないでしょう。
というわけで、この機会に、JASRACの検索サービスで楽曲の権利状況を調べてみるのも面白いかもしれませんよ。
・JASRAC作品データベース検索サービス
まあ、個人的な感想をいえば、たいして分かってもいないことにいい加減なことを書くブロガーたちがあまりに多いので、「日本の民主主義には期待できないな」って気がしたかな?
なお、興味を持った方は以下の文献をご参考に!
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小室某に騙された方もこの記事を読んでれば騙されなくて済んだかもしれませんね。
批判記事を読んだときに法的なこととか事実とか知らなくても、jasracって本当にそこまでめちゃくちゃな団体なのか?ってちょっと冷静になれると思うんですよねー。いや、尾ひれがついていそうだとどっかで本当はどっかで感じられているんじゃないかなとも思うのですが(といいつつ、自分も最初はなんてあくどい組織なんだとか思ってしまっていたんですが・・・汗汗)。結局批判記事にやすやすと載っちゃうのって、本質的なこととか事実とか半分どうでもよくなっちゃっていて(なんていうか、上手く無意識的になっちゃっていて)、カタルシス得たいがために、痛烈批判の集中砲火しちゃっているようにも思えます。
なので、とりあえず感情を抑えて切られお富さんのようにきちっと掘り下げて判断して論じられるような頭脳を自分(自分は頭が弱いのです)は磨きたいなと思った今日この頃です。
コメントどうも。
仰ってることの意味がよくわからないんですが…。
あなたの仰りたい「本質的なところ」って何ですか?
それと、「無駄に長い」とはどのあたりが長いのですか?
ネットであれ、フェイス・ツゥ・フェイスであれ、具体的に言わないとコミュニケーションにならないと思いません?
因みに、この記事に関してはストレートに問題の本質を書いてているんですけどね!
それと、この記事に関しては忘れた頃にコメントをいただきますが、物を知らない人ばかりで呆れること頻りです。(論争にすらならない。)
歯ごたえのある反論をお待ちしてますよ。
しかしながら、仰ることの意味がよくわからないので、ひとにわかるようにコメントを書いてはいかがでしょうか?
>挑発に一々反応してるあたりは大人の姿とは程遠いねえ…。
とありますが、言われたことに正確に反論することが「挑発に反応」と取られるなら、ディベートなんて出来なくないですか?
わたしは、意識的に、少数派であることを自覚して、刺激的に正論を吐いている訳で、これはまさしく「戦略」なわけです。
ところで、あなたご自身はJASRAC問題や音楽ビジネスのあり方について、どのようなお考えをお持ちなんですか?
>JASRACとかどうでもいいけど
などといっておられますが、自身の立場も述べず、高みに立ったような態度でコメントを書くのは、じつは何も知らないし、知る意志もないという無気力な態度にしか思えませんね。
また、
>読んでて不快になるエントリーでした。
ということですが、口当たりのいい言葉を吐いたり、多勢に無勢で多数派の考えに迎合するようなことは、わたしの主義やこのブログの態度とは正反対ですので、今後はせいぜい奇麗事や絵空事でも言っておられたらいいのではないでしょうか?
というわけで、わたしのいいたいことは、とりあえずこんなところ。
読んでて不快になるエントリーでした。
しかしながら、頂いたコメントはこの記事に来たコメントのなかで最悪というのがわたしの偽らざる感想です。
>半感情的になってコメントかいてるのが丸見えですよ。
わたしの記事やコメントは論理的に書いていますし、JASRAC批判が大勢のなかで、わざと挑発的に書いている側面もあるので、
>はっきりいってみっともないです。知識もなしに御託を述べるやつらに感情丸出しとは・・・。
というご感想はまったくの的外れです。
>知識もなしに御託を述べるやつらに感情丸出しとは・・・。
上記のような認識にはほとほと呆れてしまうのですが、カフカの言葉「世界と君の戦争では世界を支援せよ」を引くまでもなく、ドン・キホーテ的に少数派であることを認識しつつ正論を述べる戦略というものにご理解が戴けないご様子ですね。
わたしは、ちゃんと反論をしないJASRACサイドや事情をよく知っているはずの音楽関係者の沈黙の方が無責任だと思いますが、少なくとも多少事情を知るものは、正しい情報をドン・キホーテ的だと認識しつつも広める努力をするべきだと思っているし、傍観者ヅラして何の役にも立たないような安全地帯からの感想を述べる態度は、最悪の「大衆蔑視的な態度」だと考えます。
わたしにいわせれば、賛成反対の旗色を明らかにしてここにコメントを頂いた方々の方が、まだコミュニケーションの意思を感じるし、意見が違っても共感できますが、記事の内容になんらの意見を持たないような人の捨て台詞には、嫌悪感さえ抱きます。
>豚に真珠かもしれませんね。切られお富さん。
老婆心から申し上げますが、もう少し精神的に大人になられては?
わたしは、ささやかながら自分で行動したり、運動したりしてきた経験を持つ者ですが、何も自分から行動しないで陰口を叩く連中に限って、「もう少し精神的に大人になられては?」と言うものだということを経験的に知っています。
だいたい、「大人になれ」などと訳知り顔で言う人間というのは、大抵、現状肯定的で非行動的な人間ばかりですが、イラヌ老婆心など発揮される前に、ご自分のJASRACに関するご見解を述べられたらいかがですか?
あるいは、ネットでは主流になってしまっている、反JASRAC的な言論についても。
自身の見解も述べず(述べられず)、達観した風な態度を取っているほうが、よっぽど気持ちの悪いオトナだとわたしは思います。
以上、あえて忌憚なく申し上げました。
切られお富より
それを身をもって理解していない者には何を言っても無駄ということですね。
それに、半感情的になってコメントかいてるのが丸見えですよ。はっきりいってみっともないです。知識もなしに御託を述べるやつらに感情丸出しとは・・・。
っていっても、豚に真珠かもしれませんね。切られお富さん。
老婆心から申し上げますが、もう少し精神的に大人になられては?
たいへん勉強になりました。
うーんなるほど、著作権はなかなかむつかしいのですなあー。
とりあえず、編曲による著作権侵害の話と、使用料うんぬんの話は別問題だということですね!承知しました。
引用の話は私も同意です!
雑誌なんかでよくJASRACの許諾取っているのも、無用なリスクを避けるため、という話も聞いた事があります。
パロディの話はまた微妙なんで置いといて・・・
JASRACの料金設定は、やっぱ高すぎるっちゅーか、納得行く料金体系になってない気がするのですよね。
まあ、1件1件査定するのもたいへんなので、一律えいやっ!と決めるのは仕方ないのもわかるのですが。
でもまあ、結局JASRACも業界団体で、自分の権利利益を守っているのはどの団体も一緒ですからね(^-^;
ただ、著作権とか組織の現状とかわからん人でも、JASRACの料金が高い!と思えばとりあえず主張できるのがブログとかネットワーク社会の良いところで、
ただし誹謗中傷にならないよう一人一人気をつける必要はあるかと思いますが(ネットワーク社会が成熟していかなければいけないと思うが)
みんなで声を上げていけば、やがてそれは世論となって、適正な価格になるような、業界団体だけの利益でなく公益に資するような、そういう力になっていくんじゃないかと思います。
そーいう意味では、的外れで頭の悪い幾千の書き込みも決して無駄ではないと思いますよ!
まあみんなで勉強して頭が良くなっていくのがいいんですけどね(^-^;
私も含め、全てのヒトがすぐ理解できるほど簡単なハナシではないしねー(=・ω・)ノ
さて、お尋ねの件ですが、順を追って…。
吹奏楽の件。
お話の様子だと、要するにJASRAC管理楽曲以外のものだったということのようですね。
JASRAC管理楽曲の場合は、基本的にお金さえ払えば使用自体は拒否されません。(但し、CMでの使用や、テレビや映画の主題歌の場合は、別途著作者の許諾が必要。)
譜面が存在するというのは、音楽出版社が権利を持っているということですから、ある意味権利関係がはっきりしていますが、譜面がないということは交渉窓口が少なくとも日本にはないというケースが考えられます。韓国ドラマの音楽が差し替えになったりするのもこうしたことが原因です。
また、「非営利・無料・無報酬」の三つを要件を満たしていたとしても、勝手に譜面にしたり編曲すれば、著作者の著作者人格権侵害(正確には、同一性保持権侵害や公表権侵害)にはなります。
次に歌詞の問題。
これは海外でも近年問題になっていますが、著作者(著作権者でないことに注意)には公表権があり、たとえば歌詞カードをつけたくないと作詞家が判断すれば、歌詞カードはつけられません。
また、著作権者には翻訳権という権利があり、無断で翻訳をさせないことが出来ます。(言い換えれば、翻訳権をたてにお金を稼げる。)
但し、海外の場合、自分の作詞した歌詞を自分のHP上に掲載し、パプリックドメイン宣言しているケースがあって、こうした作品の場合は自由にネットでも掲載される場合はあります。(確か、ボブ・ディランがそうじゃなかったっけ?)
また、引用に関しては、通常の著作権法上の引用のルールに従っていれば、わたしは問題ないと考えます。歌詞だけ例外なんていうのは、法的には根拠がありませんし、いろいろ論争があるのは知っていますが、他の著作物の引用と同じやり方でやっていれば法廷では負けないでしょう。
次はパロディの問題。
これは、漫画でもドラえもんの一件のように、商売として同人誌が多額の金を稼いでいれば問題になるでしょう。音楽の場合、明確に曲や詩を利用するのですから、著作者人格権をもつ著作者の許諾を得るのは当然ではないでしょうか。(ものまねタレントでも、一応先方の事務所に挨拶くらいはするケースが多い。)
最後にリンクを頂いた記事ですが、どれも書いてる人が愚かだと思いますね。(著作権法で定められた著作権者の権利に抵触する話ばかりだし、海外の権利団体から電話がかかってきた話が出てくるように、日本だけの権利の話ではありません。)
たぶん、この人たちは自分で創作をしたことがないのではないですか?(「作品はみんなのもの」なんてことをいうのは、ただで使いたい身勝手なユーザーなんですよ、たいていは。)
それと、JASRACの収益の話ですが、これも突込みが甘いですね。
JASRACの収入の大半はテレビ局からのものです。ついでに言っておくと、テレビ各局や芸能プロダクションはほぼ例外なく音楽出版社を持っています。
つまり、JASRACの収益はどこに回っていくかということが問題の本質なのであって、徴収団体なんか批判している人たちは本質が見えてないのです。
まあ、とりあえず、こんなところで。
PS:念のために言っておきますが、わたしはJASRACとは縁も所縁もありません。
死後50年以内でも、出版社から出版されている譜面があれば問題ないのです。
問題は出版されていない曲とか、例えば1楽章と3楽章は販売されているが2楽章だけ編曲されていない場合、とかです。
でも著作権法から言えば、学校の吹奏楽部が文化祭などで無償で演奏する分にはかまわないのか!?
JASRACの鉄拳制裁におびえて、腫れ物を触るようにしていただけなのか??ちゅう気もしてきましたよ・・・
しかしJASRACに関しては酷い記事しか見当たらん・・・(--;
http://www4.ocn.ne.jp/~swan/jasrac01.html
http://labaq.com/archives/50725864.html
http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/3/b/3b290576.jpg
不要、というには行き過ぎでしょうが、その体質には疑問を持たざるを得ません。
ぜひこのへんにも反論を!
なるほど勉強になりました(^-^)
んー非営利というのがいまいちわからんのですが
例えば学校の吹奏楽部が、無料で定期コンサートを開催するとしますわね!
そーすると死後50年以内の作曲家の曲は、著作権法にひっかかるとかいうんで演奏できなかったのですよ。
しかしこれは非営利・無料・無報酬に当たるんですかね!?
まあ作曲者(の著作権権利を譲渡された人)に直接お願いすればいいんでしょうが、それが難しいからこそのJASRACなんでしょうが。
あと、歌詞をちょっと引用しただけでカネを取られるのはなんとかならんのか!
海外ではLyricsを掲載したサイトがたくさんあるけど、日本では皆無(あってもコピーが出来ないようになっていたりする)なのはなぜ!?
もしかして海外では違法に運営してるの?それとも法律の違い??
それに、同人活動とかパロディというのもあるじゃないですか。
普通は作者・出版社が黙認しているわけだけど、
こと音楽関係に関してはガチガチに厳しすぎてどうしようもない!
法令順守も結構ですが文化育成も必要じゃないの?
音楽関係の権利者だけがそんな権利に厳しいんか?もしそうなら文化も衰退するわな・・・(^-^;
結局、タテマエとホンネの世界で、タテマエを振りかざす奴は強いっちゅう話にようにも思えますがねえ~。
まっ世の中コンプライアンスですから!道路は制限速度を守ってね!みんな
>知った振りしてどこを読んでいるんだか。
その言葉、そっくりあなたに返しますよ。日本語ってちゃんと読まないといけないんじゃないですか?
このブログを読んでいる大抵の人はわかっているとは思いますが、わたしの書いた記事やコメントをきちんと読めば自明な話です。
まず、以下の場合があなたの示している使用料規定の該当ケースです。
・入場料を取ってないけど、ミュージシャンが報酬を貰っている場合
・入場料は取ってないけど、営利目的でやっている場合(たとえば、お店の宣伝のための演奏)
どうも根本的に理解しておられないようですが、「入場料をとらない=非営利」ではないんですよ。
前のコメントにも書きましたが、
>「非営利・無料・無報酬」の三つを要件にしているのは、著作権法第38条1項の規定
ということです。
それと、JASRACというのは、国家における警察の機能のようなもので、著作権者に委託されて徴収業をやっているんですよ。文句があるなら、著作者から著作権を譲渡されている音楽出版社という名の著作権者にいうべきでしょう。
それと、MIDI問題も、いちゃもんつけてる人たちの方が著作権というものを理解していないだけで、著作権者には自動公衆送信権と送信可能化権が法律上あるわけだから、無断でやったらダメだっていうのは当然でしょ。
ちゃんと法律の条文くらいは読んでから、他人を非難するのが筋なんじゃないですか?
だいたい、この記事を書いていてよくわかったのは、自称「音楽好き」の話のレベルがかなり低いということ。
著作権について最低限の勉強でもしてからじゃないと、海千山千の音楽関係者や彼らの持ってくる契約書の罠は読み込めないでしょうね。
天下り云々なんて話は、その辺りを理解してからする話です。
あと、ついでながら、JASRACという団体は、ある外国人が著作権未整備な日本の音楽著作権に目をつけてすべての権利を奪い取ろうとしたことに対抗して生まれた団体だったってことは、ネット右翼諸君も勉強しといた方がいいんじゃない?
以上、簡単ですが…。
JASRAC使用料規定より
② 入場料がない場合で、かつ公演時間が2 時間までの場合の使用料は、定員数に8 円を乗じて得た額あるいは4,000 円のいずれか多い額とする。
公演時間が2 時間を超える場合の使用料は、30 分までを超えるごとに、公演時間が2 時間までの場合の金額に、その25%の額を加算した額とする。
なんで入場料無料なのにカネを取るのか!?
著作権法違反なのではないか?
MIDI問題にしてもそう、非営利なものから、勝手にカネを取ることは文化の発展を阻害するだけではないのか!?
だいたいJASRACは手数料取りすぎ!!この天下り団体が…
JASRACの料金規定に出ているのは、「入場料がない場合」です。
「非営利・無料・無報酬」の三つを要件にしているのは、著作権法第38条1項の規定ですが、JASRACがいいたいのは、「営利目的」もしくは「報酬あり」もしくは両方が当てはまる場合は、料金を払えということでしょう。
こんなところでよろしいですか?
1点質問があります。
>まず、前提として確認しておきたいのは、「非営利・無料・無報酬」の演奏は、著作権法違反にはならない。
とありますが、「非営利・無料・無報酬」のアマチュアの演奏会でも公演時間と会場の定員に応じて著作権料は必要になりませんでしたっけ。払わなくても著作権法違反にはならないということでしょうか?
では、手短に私見を述べます。
>こういう連中に限って、「自分は音楽を愛している」だのとテキトーなことを言っているかどうかはあくまでも想像の範囲に過ぎない
わたしがこの記事を書いた段階では、、「自分は音楽を愛している」といった類のJASRAC批判記事はたくさんあったので、「想像の範囲に過ぎない」話ではなく、実証的な発言です。
>あなたも相手を小馬鹿にした上から見下したようなもの言いは少し考えたほうがいいのでは?
物事を上から見ようが下から見ようが斜めから見ようが問題じゃないと思いますけど。
わたしが問題にしているのは、JASRACに関する記事で、「JASRACのものです」という嘘っぱちを書くのは、発言の信憑性を損なうと言ったまでです。
>個人経営店の店主が大企業と対等にわたりあえると思いますか?
>かたや裁判所に行く事自体が業務の人間が弁護団を引き連れて・・最初から勝負は見えてる。料金設定で不満があっても泣き寝入りせざるをえないのが現状でしょう。
こういうことこそ、あまり想像でモノを言うべきではないと思いますが、JASRACという組織は著作権等管理事業法という法律に則ってできている団体で、管轄官庁は文化庁。文化庁には監督権限があります。したがって、半ば公的な存在であって、「大企業」ではありません。
また、公取委は独禁法や下請法も扱っていて、下請イジメをやっている大企業の実名と責任者の名前をネットで堂々と公開していますから、弱者保護もやっているといえます。
「権利のための闘争」じゃないですが、何でもかんでも強者VS弱者の図式で物事を捉えるのは間違っていると思いますね。
>風刺漫画の話ですが、あなたの場合事実に基づきというよりも法律に基づきという論調ですが、
例えばある工場が汚染度39の排水を流していました。法定値が40以下でした。でも結果的に川を汚しています。
この場合この工場を風刺する漫画を描くことはありだと思いますけど、
この場合でも法律を決めた側の人間の批判しかできませんか?
今回の件とはだいぶ話が違いますが
「あなたの場合事実に基づきというよりも法律に基づきという論調」というのは、まったくの曲解です。前述の場合、法の運用が現実のものだから、「現実」だと言ったまでです。
また、例示されている話はしっくり来ないのですが、たかが人間の決めたルールである法定値という「現実」を風刺したり、法定値には至らない汚染という「現実」を風刺することは可能でしょう。
しかし、工場側が自社の社内報あたりで、「当社工場は汚染度ゼロの排水を流しているのに、社会は汚染度39と喧伝している」というような風刺漫画を載せたとしたら、風刺といえますか?虚偽をばら撒いているという批判は免れないでしょう。
つまり、嘘から風刺は生まれないというのがわたしの主張です。実際、そう思いませんか?
因みに、
>70歳のハーモニカ好きのおじいさんが逮捕され拘留されてる姿を想像すると・・・
というのは事実とは違うようですね。
JASRACの公式見解を読む限りでは。
http://www.jasrac.or.jp/release/07/01_2.html
以上、ささやかながら、私見を述べました。
これは確かに正論ではあるけれど、個人経営店の店主が大企業と対等にわたりあえると思いますか?
かたや日々の生活の糧を稼ぎながら・・
かたや裁判所に行く事自体が業務の人間が弁護団を引き連れて・・
最初から勝負は見えてる。
料金設定で不満があっても泣き寝入りせざるをえないのが現状でしょう。
風刺漫画の話ですが、あなたの場合事実に基づきというよりも法律に基づきという論調ですが、
例えばある工場が汚染度39の排水を流していました。法定値が40以下でした。でも結果的に川を汚しています。
この場合この工場を風刺する漫画を描くことはありだと思いますけど、
この場合でも法律を決めた側の人間の批判しかできませんか?
今回の件とはだいぶ話が違いますが
今はだいぶ冷静になりましたが・・
まあ、受け入れる義務はないですね。適切な言葉が思い浮かびませんでした。
こういう連中に限って、「自分は音楽を愛している」だのとテキトーなことを言っているかどうかはあくまでも想像の範囲に過ぎないので無批判な感情論ではないでしょうか。
もっとも私は、人間ならば多少感情論が入ってしまうのはしかたのない事だと考えていますが。
この手の態度やものの言い方が、読み手の感じる信憑性を左右するってことに、注意を払われては如何でしょうか?
と言うならあなたも相手を小馬鹿にした上から見下したようなもの言いは少し考えたほうがいいのでは?
>極端な事例を取り上げるなと
>だからそんなこといってる奴自体いるのかと。
>極端な事例を元に批判するなと。
>管理団体の要不要はほとんど問題になってない。
この記事を書いた当時、gooブログのトレンドランキングをはじめとして、多くのブロガーがJASRAC問題を話題していましたが、マメなことにわたしが読んだ限りでは、上記のような無理解から来る批判や管理団体不要論が99%でした。
したがって、「極端な事例」を取り上げたんじゃなくて、代表的な事例を取り上げてるんですよ。
また、そのことを裏付けるように、別の団体の方が健全だなんていう意見も読んだ記憶はありませんでしたね。つまり、ご自身の認識は完全に間違っています。
>ライブハウスの経営実態に合わない請求方法や請求額が問題
わたしがささやかながら人脈から調べたところによると、問題の店はかなり悪質なケースだったらしく、10年及ぶ抗争が続いていたそうですね。
わたしの知り限り、最近のJASRACは意外と相談に応じてくれるものだし、何でもかんでも裁判に訴えたりしているわけでもない。
もし、当該の店が本当に料金設定の問題について抗議したいのであれば、文化庁なり公取委なり民事なりで訴えればいい話で、再三の調停申し立てを反故にした結果が今回の件だとわたしは聞いています。
また、こうした件は、海外では「Peforming right」の問題ということになりますが、当然のことながら海外にも管理団体は存在しているし、料金論争したいのなら、そういう論戦を張るべきだったのでしょう。
最後に、
>JASRACのものですが
というのは嘘っぱちなんでしょ?
この手の態度やものの言い方が、読み手の感じる信憑性を左右するってことに、注意を払われては如何でしょうか?まったく、老婆心ながらね。
では。
>こんなレベルからして、まったく理解せずに記事を書いているブロガーが大量にいるんだけど
極端な事例を取り上げるなと
>そして、次に「JASRAC(のような管理団体)なんか、いらないのでは?」という説について。
だからそんなこといってる奴自体いるのかと。
>>JASRAC(のような管理団体)なんか、いらない
じゃなくて「JASRACがいらない」っていうなら
見たことはあるが。放送業界の理屈と個人経営のライブハウスの理屈じゃ全然ちがうし。第一使用料金は法律じゃなくてJASRACが決めて文化庁に届け出たものだろ。いちいち放送回数をカウントできない放送業界と
公演数のある程度限られるコンサート業界は構造が違う。そして何よりライブハウスの経営実態に合わない請求方法や請求額が問題であって管理団体の要不要は
ほとんど問題になってない。
極端な事例を元に批判するなと。
>口笛を吹いても逮捕云々は皮肉で言ってるんだと思いますけど、皮肉ってわかりませんか?
日頃、皮肉屋といわれているわたしなんで、よ~く分かっているつもり。「皮肉(アイロニー)」とは、修辞法的にいえば「反語」のことです。いったい、上記のどこが「皮肉」にあたるんですか?法的以前に、言葉遣いとして間違っています。
一方、ジョン・ケージの4:33のお話は 、思考実験としてはいくらか気が利いてますが、試験管の中の出来事というのか、暇な大学生が好みそうな喩えで、わたしみたいな実務労働者には欠伸の出る類であり、全然響きませんね。
>国、地方公共団体、大企業等の大組織はそれが論理的であれ感情的であれ、ある程度受け入れる義務はある
わたしは「義務」はないと思います。大衆なんてこんなものだと受け止めざるを得ないとは思いますが。
じつはこの点が一番引っかかったのですが、上記の言い方は、カフカの言葉を借りるなら「君と世界の戦いでは、世界を支援せよ」って話になりませんか?
つまり、無批判に感情論を受け入れるのって、「いじめ」や「ファシズム」と通じないかって話です。そして、そんな渦に巻き込まれないための武器は「真っ当な言論(言葉)」だとわたしは思うので、ドンキホーテ的とは思いつつ、こういう記事を書いたわけです。
>あなたの考えだと風刺漫画も描けなくなりそうですね。
風刺や皮肉には、事実のデフォルメやカリカチャが必要なのでしょうが、事実でなく丸っきりの事実誤認を基にするなら、もはや風刺や皮肉とはいえないんじゃないですか?それは単なる誤情報であって、名誉毀損の対象にすらなるのではないでしょうか?(訴えるかどうかは別として。)
以上、時間がなくて舌足らずでしたが、わたしの反論でした!
2つ上の書き込みと同一人物です。
同じことを特定の個人に対して行ったらイジメだと思いますが、
4:33沈黙したら著作権違反になるのかと言ってる人もいましたがそれも皮肉ですね。本当に4:33沈黙したら著作権違反になると真剣に思ってる人はいませんよ。
あなたの考えだと風刺漫画も描けなくなりそうですね。
仰る趣旨はわかりますし、ノイズも含めてブログでありネットだというのも、同意見です。
ただ、今回の件に関して言えば、発言しているブロガーのレベルがあまりにも低かった。音楽における著作権法の考え方が、今のような記録メディアの発達以前に生まれたものだということを考えれば、別に不思議のない事例です。(あくまで例えでいうなら、モーツアルトやベートーヴェンの時代でも、「おじいさんは可哀相」などといえるのかという話です。)
また、わたしが呆れてしまったのは、よく分かりもしないのに、「JASRACは文化を破壊している」だの、「鼻歌を歌っていても訴えられる」だの滅茶苦茶なことを言っている連中がいるということ。
しかも、こういう連中に限って、「自分は音楽を愛している」だのとテキトーなことを言っているわけで、無知もここまでくると呆れるほかないという気がしましたね。
わたしがいいたいのは、ネットというオープンなスペースでものを言う以上、最低限の裏づけがあって発言するのが、少なくとも<真っ当な大人>だということ。
滅茶苦茶な理由にも関わらず、人の尻馬に乗って他人に侮蔑語を吐くのは、イジメなんかの構造と変わらないと思いますね。
しかも、それぞれのブログをみると、皆大抵は社会人なわけで、もしわたしの周りにこの手の人がいるなら、確実に軽蔑しますね。あるいは「仕事もきっと粗い人物なのだろう」と想像します。
というわけで、今回の記事は、ささやかながらわたしも正義感にかられて書きました。象に向かって「象の鼻は長い」というが如く、馬鹿なことを書いている連中に「馬鹿なんじゃない?」といってやるために!
そしてついでながら、この件はテレビメディアにはまず出てこないものと想像します。なぜなら、記事に書いたような話のほかに、テレビ局はJASRACと包括契約を結んでいて(いわゆるブランケット方式というヤツ)、こんなつまらない事例に巻き込まれたくないだろうし、素人コメンテイターがこれまた頓珍漢な発言でもしてJASRACと揉めるもの煩わしいと考えているでしょうから。
この団体に限らず、権利団体ともめていいことはないというのがメディアの人間の考えていることです。
そして、オマケについでで平沢進氏の発言に関していっておくと、JASRACというより音楽出版社問題なのであって、著作権者が音楽出版に許諾でなく譲渡している限り、事態は改善しないでしょう。こういう著作権譲渡が慣行になっているのは音楽業界くらいでしょうし、シナリオ作家協会あたりは、譲渡でなく許諾をするよう作家に呼びかけているはずです。音楽家が本気でこのことを考えるなら、闘うフリーユニオン組織でも作るしかないのではないでしょうか?
というわけで、余談も含めてわたしの見解です。
以後もよろしくお願い致します。
許容範囲の差こそあれ、「よくわからないことに口を開いてもいい」からこそ、あるいはそういう幻想を抱けるからこそ、今のBLOGには価値がある、と、わたしは確信しています。
法的に不当であろうと、事実誤認があろうと、「おじいさん可哀想」、「町から音楽が消える」という想いは存在したわけで、恐らくはBLOG以外では拾われなかったその想いは、あるいは世論として既存メディアに取り上げられ、あるいは心ある法律家に「何が問題だったのか=民意に反したのか」検証されて、恐らくはJASRACにも、著作権のあり方にも、変化をのきっかけを与える可能性があるのではないでしょうか。