切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『どうらく息子』 9~11巻 尾瀬あきら 著

2016-01-04 23:54:26 | 超読書日記
以前1巻から8巻を紹介したのですが、落語ビギナーから落語通まで楽しめる作品ですね。今月末に最新刊の14巻が出るということと、主人公が前座からいよいよ二つ目に昇進するというストーリー、11巻の最後に立川談春が登場するということで、ドラマ「赤めだか」で落語に興味を持った方におすすめです!

落語ネタのマンガ、映画、ドラマって、時々出てくるんで珍しくはないんだけど、作り手の落語愛のレベルがなんとなくわかるんですよね。映画だと、故森田芳光監督の『の・ようなもの』がさすがって感じでしたが(たとえば、「黄金餅」の言い立てを使ったくだりとか)、マンガだとこの作品がど直球でわたしは好きです。特に、落語ファンでもよくわからない前座生活のディテールがでてきますしね。

で、⑨~⑪巻は主人公に色っぽい話が出てくるってことと、二つ目昇進はお金がかかるんだなってことが参考になりました。あと、神保町の落語カフェをモデルにしたくだりも面白かったし。

落語がらみで恋愛話だと、だいたい「紺屋高尾」が出てくるんですが、前座には廓言葉が難しくて、練習するくだりが興味深かったですね。わたしも練習してみようかな~。これはたぶん歌舞伎でも同じですよね。

で、「紺屋高尾」がらみということで、最後に談春登場なんでしょうか。ちなみに、談春の生の「紺屋高尾」の方がCDのときよりずっと先に進化(深化)している気がするんですよね~。ライブを聴くべしって感じかな。なお、窪塚洋介主演・行定勲監督の映画『GO!』では圓生の音源使ってましたよね。

ということで、月末に12巻から14巻まとめて読みます。楽しみ!

・『どうらく息子』①~➇ 尾瀬あきら 著(前に書いた記事)

どうらく息子 9 (ビッグコミックス)
尾瀬 あきら
小学館


どうらく息子 10 (ビッグコミックス)
尾瀬 あきら
小学館


どうらく息子 11 (ビッグコミックス)
尾瀬 あきら
小学館

の・ようなもの [DVD]
クリエーター情報なし
KADOKAWA / 角川書店


GO [DVD]
クリエーター情報なし
東映


立川談春/来年3月15日
クリエーター情報なし
夢空間


圓生百席(14)紺屋高尾/後家殺し
クリエーター情報なし
ソニー・ミュージックレコーズ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« わたしが選ぶ2015年歌舞... | トップ | <訃報> 歌舞伎役者 市村... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

超読書日記」カテゴリの最新記事