切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、新橋演舞場におりました!

2012-01-21 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
昼の部観てました。「相生獅子」、「金閣寺」、「加賀鳶」。まあ、まずまずかな~。正月らしく、華やかで~。そんなわけで、簡単にっ。

まずは「相生獅子」。長唄囃子方のひな壇が割れて、魁春&芝雀が登場したあたり、華やかでした。しかし、歌右衛門&雀右衛門時代が遠くなったんだなあ~という感慨も。獅子になってからも、わりと元気でしたしたね、二人とも。

「金閣寺」。とにかく、三津五郎の松永大膳が立派で出色の出来。菊之助の雪姫も劇評ほどに悪くないんだけど、人妻には見えないなあ~。なんだか孤独の陰のある雪姫。梅玉さんの久吉もこの人らしい安定感で、わたしは嫌いじゃない。近年だと、吉右衛門の久吉が素晴らしかったけど、持ち味が違う。そして、意外だったのが、歌六の狩野之助。このひと、こういう和事の柔らかさもあるんだなあ~と。田之助の「髪結新三」の忠七を思い出した。

そして、「加賀鳶」。二世松緑や富十郎の舞台で好きになった黙阿弥の芝居なんだけど、近年この芝居のいい舞台になかなか出会えないんですよね。悪役の道玄とお兼に、市井の悪の凄味がなかなかでない。もっとも、悪が描けないのって、今の芝居に限った話じゃないんだけど。

で、舞台としては吉右衛門の松蔵が傑作。「按摩か~」が気持ちよかった!菊五郎は前回よりいいんだけど、なぜか道玄が狸顔に見える?!

この芝居を観るたびに思うのは、六代目菊五郎のこの舞台が観たかったなあ~ということ。『松緑芸話』の写真と逸話なんかいいですものね~。

というわけで、そのうち感想書きます。



松緑芸話 (講談社文庫)
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講談社
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