知る人ぞ知る有名な英語の辞典だったんですが、ずっと入手困難で、復刊されたとは紀伊國屋書店で知りました‼️英語の好きな人にはおすすめです。
編者の最所フミさんって、翻訳家の加島祥造や詩人の鮎川信夫と親交のあった人なんですが、知識量に加えて、歯切れのいい語り口がよくて、二冊とも辞書なんだけど、するする読めてしまいます。
個人的に面白かったのは、解説で加島さんが書いているエピソード。
最所さんが歌舞伎が好きで、加島さんも一緒によく行ったという話。津田塾からミシガン大学大学院まで行った人が、六代目菊五郎、七代目三津五郎、十六代目羽左衛門の舞台を観に歌舞伎座に通っていたというエピソードは意表を突かれて興味深かったですね。「彼女は日本人の情念をしっかり抱いていた」という加島さんの感想もいいなあ~と思ったし。
ま、ドメスティックなところで空威張りしているだけのネトウヨみたいな連中ほど、歌舞伎や文楽みたいな古典芸能と無縁だったりするもので、こういう真の国際人とは比べようもないということなんでしょう。
ということで、怜悧な判断力と日本人の情念の両立。最所さんの書いたという映画批評がぜひ読んでみたくなりました。ちくま文庫で出してくれませんかね。あと、他の著書の復刊もお願いします!
<過去に書いた関連記事>
・<訃報> 翻訳家 詩人 加島祥造
編者の最所フミさんって、翻訳家の加島祥造や詩人の鮎川信夫と親交のあった人なんですが、知識量に加えて、歯切れのいい語り口がよくて、二冊とも辞書なんだけど、するする読めてしまいます。
個人的に面白かったのは、解説で加島さんが書いているエピソード。
最所さんが歌舞伎が好きで、加島さんも一緒によく行ったという話。津田塾からミシガン大学大学院まで行った人が、六代目菊五郎、七代目三津五郎、十六代目羽左衛門の舞台を観に歌舞伎座に通っていたというエピソードは意表を突かれて興味深かったですね。「彼女は日本人の情念をしっかり抱いていた」という加島さんの感想もいいなあ~と思ったし。
ま、ドメスティックなところで空威張りしているだけのネトウヨみたいな連中ほど、歌舞伎や文楽みたいな古典芸能と無縁だったりするもので、こういう真の国際人とは比べようもないということなんでしょう。
ということで、怜悧な判断力と日本人の情念の両立。最所さんの書いたという映画批評がぜひ読んでみたくなりました。ちくま文庫で出してくれませんかね。あと、他の著書の復刊もお願いします!
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日英語表現辞典 (ちくま学芸文庫) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
英語類義語活用辞典 (ちくま学芸文庫) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
最初は、加島だったそうですが、その後別れて鮎川と再婚したのだそうです。鮎川は、それを隠していて、誰も知らなかったそうです。
最所は、英語は凄いのですが、家事は全くできず、全部鮎川がやっていたのだそうです。
コメントありがとうございます。
勝手な妄想ですが、加島祥造や鮎川信夫を振り回した最所ふみ、かっこいいなあ~と憧れます。もちろん、英語力も!