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赤川次郎が文楽好きだというのは、一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、このひと、なかなか本格派なんですよね~。で、この本は、演目に関するエッセイと文楽関係者とのインタビューに加えて、赤川次郎の書き下ろし短編付きという一冊。写真も入っているんですが、わたし、初めて赤川次郎の顔を見ました!ただ、その感想は差し控えたいと思いますが・・・。
文楽関係者とのインタビューも悪くないんですが、あえて巻末の短編小説の感想に絞ります。
というのも、なかなか感動してしまったものですから・・・。
老境に至った人形遣い(女形)と人形の話なんですが、この「老いと至芸」の微妙なバランスって、まさに文楽!という感じ。
若い大夫がすぐに評判をとるような、どこかの安っぽい小説とは違います。(何のことだかすぐばれますね。)
結局、観客サイドだって至芸とその命のはかなさで劇場に駆けつけてしまうわけで、演者サイドから描かれた小説ながら、文楽を取り巻くひとびとの気持ちを見事に活写していると思いました。(たとえば、観客の反応の描写をみよ!)
技芸と神懸りの紙一重の感覚。
というわけで、簡単な感想ながらオススメ。
文楽関係者とのインタビューも悪くないんですが、あえて巻末の短編小説の感想に絞ります。
というのも、なかなか感動してしまったものですから・・・。
老境に至った人形遣い(女形)と人形の話なんですが、この「老いと至芸」の微妙なバランスって、まさに文楽!という感じ。
若い大夫がすぐに評判をとるような、どこかの安っぽい小説とは違います。(何のことだかすぐばれますね。)
結局、観客サイドだって至芸とその命のはかなさで劇場に駆けつけてしまうわけで、演者サイドから描かれた小説ながら、文楽を取り巻くひとびとの気持ちを見事に活写していると思いました。(たとえば、観客の反応の描写をみよ!)
技芸と神懸りの紙一重の感覚。
というわけで、簡単な感想ながらオススメ。
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赤川 次郎 | |
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