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2週続けての立川流ですが・・・。今夜の談春は「二階ぞめき」に「お若伊之助」!渋いものやるなあ~と思いつつ、う~んと唸った!やはり平成の名人!参りました!
亀有の会場というのが、駅前のイトーヨーカドーのなんと9階!エスカレーターでも疲れましたよ!
で、ここはかつて談志と談春が親子会をやったところなんだそう。しかし、変わった会場でやったもんですね。
しかも、亀有って、わたしの職場からは微妙な距離だったので、間に合うのかどうか冷や冷やものでした!
さて、内容のほう。
前座の小春は少年のような感じの女性で、談春ばりの気風のいい口跡。先日の志らくの前座のらく次が師匠譲りのテンポのよさだったことを考えると、やはり、弟子って師匠の芸風を踏襲するものだって、当たり前ながら納得。
そして、談春ですが、「二階ぞめき」には驚きました!というのも、師匠談志でもここ一番にしかやらない演目だし、客の水準が低いと伝わらないとさえ言われている噺。
簡単に言えば、家の二階に吉原の町を作った吉原狂いの若旦那の狂気のストーリーなんですが、若旦那の狂気のくだりが高いテンションで延々と続くのが圧巻でしたね!
志ん生のフラフラとした「二階ぞめき」でも、ここまで長く狂気を演じてはいないですし、談春の見事な口跡にぐーっと引き込まれました!
ちなみに、わたし、この噺って、吉原なき時代に落語を聴くすべての落語ファンの本質的な問題を突いていると以前から思っていて、「二階ぞめき」的なヴァーチャルリアリティこそ、現代の落語なんだと思っているんですよ。この点については、いつかじっくり語って見たいと思っているんですが・・・。
それと、一面、江戸川乱歩的でもありますよね。『パノラマ島奇談』とか『押絵と旅する男』なんかと、通じる面があるし・・・。
さて、次が「お若伊之助」。
枕なしでいきなり噺に入ったのですが、その語り口が「名人!」って感じ。談志が「小猿七之助」を語りだしたとき以来の鳥肌ものだったのですが、オチがオチなので、途中で崩して、それでも最後までぐっと力業で持ってった感じ。
このひと、ちょっと文学的な風景描写(この噺だと根岸のくだりとか)なんかも巧いし、ぞろっぺいな鳶頭のくだりなんかもよかったなあ~。この噺というと、円生のものくらいしか思い浮かばないけれど、円生以来の演じ手なのは間違いないのでは!
というわけで、今年聴いた落語は当たり続き!
当分落語会通いは続きます!
亀有の会場というのが、駅前のイトーヨーカドーのなんと9階!エスカレーターでも疲れましたよ!
で、ここはかつて談志と談春が親子会をやったところなんだそう。しかし、変わった会場でやったもんですね。
しかも、亀有って、わたしの職場からは微妙な距離だったので、間に合うのかどうか冷や冷やものでした!
さて、内容のほう。
前座の小春は少年のような感じの女性で、談春ばりの気風のいい口跡。先日の志らくの前座のらく次が師匠譲りのテンポのよさだったことを考えると、やはり、弟子って師匠の芸風を踏襲するものだって、当たり前ながら納得。
そして、談春ですが、「二階ぞめき」には驚きました!というのも、師匠談志でもここ一番にしかやらない演目だし、客の水準が低いと伝わらないとさえ言われている噺。
簡単に言えば、家の二階に吉原の町を作った吉原狂いの若旦那の狂気のストーリーなんですが、若旦那の狂気のくだりが高いテンションで延々と続くのが圧巻でしたね!
志ん生のフラフラとした「二階ぞめき」でも、ここまで長く狂気を演じてはいないですし、談春の見事な口跡にぐーっと引き込まれました!
ちなみに、わたし、この噺って、吉原なき時代に落語を聴くすべての落語ファンの本質的な問題を突いていると以前から思っていて、「二階ぞめき」的なヴァーチャルリアリティこそ、現代の落語なんだと思っているんですよ。この点については、いつかじっくり語って見たいと思っているんですが・・・。
それと、一面、江戸川乱歩的でもありますよね。『パノラマ島奇談』とか『押絵と旅する男』なんかと、通じる面があるし・・・。
さて、次が「お若伊之助」。
枕なしでいきなり噺に入ったのですが、その語り口が「名人!」って感じ。談志が「小猿七之助」を語りだしたとき以来の鳥肌ものだったのですが、オチがオチなので、途中で崩して、それでも最後までぐっと力業で持ってった感じ。
このひと、ちょっと文学的な風景描写(この噺だと根岸のくだりとか)なんかも巧いし、ぞろっぺいな鳶頭のくだりなんかもよかったなあ~。この噺というと、円生のものくらいしか思い浮かばないけれど、円生以来の演じ手なのは間違いないのでは!
というわけで、今年聴いた落語は当たり続き!
当分落語会通いは続きます!
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