切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

「やがて五月に」、「金魚撩乱」 岡本かの子 著

2006-05-02 01:48:51 | 超読書日記
久々にテンプレートを変えたのは、わたしの大好きな作家・岡本かの子の傑作「金魚撩乱」に因んでのこと。金魚の蘭鋳(ランチュウ)の絵柄も悪くないかなと思ったからなんです。だから、特に深い意味はありません!

以前、「きっこのブログ」のきっこさんが「金魚撩乱」を取り上げていたのも嬉しかったんだけど、安野モヨコや辛口クラシック評論家・許光俊までが岡本かの子を好きだと知って、個人的には結構感動した。

きっこさんが「金魚撩乱」を取り上げたくだり
季刊「21プリンツ」の安野モヨコ特集。(わたしの記事)
『オレのクラシック』 許光俊 著(わたしの感想)

許光俊にいたっては、彼の著書『世界最高の日本文学』で、二作品(「鮨」と「老妓抄」)も彼女の作品を取り上げていて、今や俄然親近感が湧いている。(勝手な思い込みだけど)

一般的には、岡本太郎のお母さんという認識しかされていない岡本かの子かもしれないけれど、絢爛たる文章と人生にたいする苦い諦念のこめられたストーリー展開、こんな作家は他にいません。(敢えて言うなら、傾向は違うけど森茉莉くらいか?)

そんなわけで、早くちくま文庫は文庫版「岡本かの子全集」復刊してください!借金しても買いますから!

PS:「明治快女伝」の表紙が岡本かの子です!あんまり友達にはなりたくないタイプの人だったらしいけど。

明治快女伝―わたしはわたしよ

文藝春秋

このアイテムの詳細を見る

世界最高の日本文学 こんなにすごい小説があった

光文社

このアイテムの詳細を見る


岡本かの子全集〈4〉

筑摩書房

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『プライド』① 一条ゆかり 著 | トップ | 本日、新橋演舞場におりました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

超読書日記」カテゴリの最新記事