文化勲章、文化功労者のニュースではじめて、音楽評論家・吉田秀和氏の年齢が93歳だってことを知った!、NHK-FMのラジオ番組「名曲のたのしみ」はわたしもたまに聞くのだけど、解説者が齢90だとは!90歳でぼけずに現役っていうのは、映画美術の木村威夫さんとこの人ぐらいなんじゃないかな!
文化勲章、吉田秀和氏、瀬戸内寂聴氏ら5人に(朝日新聞) - goo ニュース
といいつつ、わたしは偉そうにいえるほど吉田秀和読者ではないんだけど、「主題と変奏」とか有名なものを斜め読みした程度。それと古本屋で買った「音楽 展望と批評」(朝日文庫)を持ってるくらいかな。
しかし、この人の文庫で出ていた本ってあらかた絶版らしくて、なかなか手に入らないっていうのはどうなんでしょう?「主題と変奏」くらいはなんとかならないかって思うなあ、中公文庫さん!
あと、以前記事に書いたけど、このひとが相撲好きだっていうのは、面白いかな。
・吉田秀和と武原はん(以前の記事)
まあ、末永くお元気で!
文化勲章、吉田秀和氏、瀬戸内寂聴氏ら5人に(朝日新聞) - goo ニュース
といいつつ、わたしは偉そうにいえるほど吉田秀和読者ではないんだけど、「主題と変奏」とか有名なものを斜め読みした程度。それと古本屋で買った「音楽 展望と批評」(朝日文庫)を持ってるくらいかな。
しかし、この人の文庫で出ていた本ってあらかた絶版らしくて、なかなか手に入らないっていうのはどうなんでしょう?「主題と変奏」くらいはなんとかならないかって思うなあ、中公文庫さん!
あと、以前記事に書いたけど、このひとが相撲好きだっていうのは、面白いかな。
・吉田秀和と武原はん(以前の記事)
まあ、末永くお元気で!
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最近、白洲次郎・正子夫妻関連の本が日本でもリバイバル人気だったりしますが、内容云々より、「セレブ」的な扱われ方が気になります。
格差社会がかえって、ある種のエスタブリッシュメント志向復活に寄与してるとすれば、ちょっと気持ち悪い。
ただ、幸いなことに、吉田氏の本より、マンガ「のだめカンタービレ」の影響でクラシックを聞く人が増えている日本はまだ健全ではあるかなという気がします。(ただし、彼らが自分の耳で音楽を楽しんでいるのならだけど。)
でなければ、確か偽物の骨董に騙されたという小林秀雄と一緒になってしまいますよね。
しかし、今更ながら文化勲章なんてこの程度かと思った次第です。文化的影響力の限られた、しかし多大な貢献や教養としての西洋音楽需要への啓蒙活動は申すまでもありません。だからこそ、そのご本人も「物書き」として自負する、文化芸術的評論としてのその価値には大変疑問です。強いて言えばなんら文化的影響力が無いことが社会的貢献でしょう。
リンクの相撲記事も読ませて頂きましたが、まさにその通りで、「感興の要点」を如何にもったいつけて、権威・意味づけて示そうかというディレッタント精神に満ち溢れていますね。決して、その見所の視点が吟味されることは無かったと記憶します。有名な「小林秀雄のモーツァルト」からどれほど 進 化 しているのかが判断のしどころでしょう。
もともとその思潮は若年寄りで尚且つ半世紀以上も前に歩みを停めて、伝統芸術「西洋音楽教養道」は苔の生すまで継承されるのです。
しかしこうして、嘗てお見掛けした御姿を思い出しながら、批判出来る事がどれほど喜ばしいことか。