個人的には、『風の盆恋歌』の作者というより、『絢爛たる影絵 小津安二郎』の筆者という印象だし、在りし日の松竹大船の語り部というか、松竹大船の巨匠たちと大島渚ら松竹ヌーヴェルヴァーグを繋ぐ存在、映画『彼女だけが知っている』の監督というイメージですかね。ご冥福をお祈りいたします。
最近ではあまりやらなくなった企画で、映画全盛期の時代のスタッフに話を聞くみたいなBSの番組だと、松竹ではこの人から小津安二郎ら巨匠の逸話から、大島渚以下の武勇伝までが語られたという印象です。大島渚が監督に抜擢された際、城戸四郎所長に「誰か忘れちゃいませんか」と言ったとか言わなかったとか、この時代の助監督って、プライドの高いエリート集団だったということも、こういう世代の人の気概から感じさせられますね(ま、この方、東大卒ですし)。
ただ、監督作品としては『彼女だけが知っている』ばかりが語られるという感じもあるので、ラピュタでも神保町でもフィルムセンターでもよいんで、他の作品を上映してほしいですね。
ちなみに、映画の本としては、『絢爛たる影絵 小津安二郎』は、竹中労の『鞍馬天狗のおじさんは』と並ぶ名著だと思います。
ということで、訃報記事ばかり書いてるな~。
最近ではあまりやらなくなった企画で、映画全盛期の時代のスタッフに話を聞くみたいなBSの番組だと、松竹ではこの人から小津安二郎ら巨匠の逸話から、大島渚以下の武勇伝までが語られたという印象です。大島渚が監督に抜擢された際、城戸四郎所長に「誰か忘れちゃいませんか」と言ったとか言わなかったとか、この時代の助監督って、プライドの高いエリート集団だったということも、こういう世代の人の気概から感じさせられますね(ま、この方、東大卒ですし)。
ただ、監督作品としては『彼女だけが知っている』ばかりが語られるという感じもあるので、ラピュタでも神保町でもフィルムセンターでもよいんで、他の作品を上映してほしいですね。
ちなみに、映画の本としては、『絢爛たる影絵 小津安二郎』は、竹中労の『鞍馬天狗のおじさんは』と並ぶ名著だと思います。
ということで、訃報記事ばかり書いてるな~。
風の盆恋歌 (新潮文庫) | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
絢爛たる影絵 小津安二郎 (岩波現代文庫) | |
クリエーター情報なし | |
岩波書店 |
鞍馬天狗のおじさんは (ちくま文庫) | |
竹中 労 | |
筑摩書房 |
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