番組自体にさして期待しているわけではないんだけど、テーマが「格差社会」だし、『日本とフランス 二つの民主主義』の著者・薬師院仁志氏が出るというんで注目してました。でも、いやぁ~、・・・。この番組のパネラーに「格差社会」を語る資格はなかったね!
・朝まで生テレビ公式HP
薬師院氏の『日本とフランス 二つの民主主義』は、個人的には、去年読んだ政治に関する本のなかで一番感動した本。
この本では、民主主義には大雑把に自由を基調とするアメリカ型と平等を基調とするフランス型があり、日本ではアメリカ型の自由主義型=民主主義と思われていること、そして、ソ連崩壊後左派政党が衰退したのは日本ぐらいで、ヨーロッパでは左派政党が議席を増やし政権を獲っていることなどが解説されており、反米なあなた、反グローバル経済のあなた向きな、絶対必読の書です!
そんなわけで、薬師院氏の発言に注目していたわたしだったんだけど、予備校の先生みたいなルックスの氏は、番組初登場だったせいか、もうひとつ存在感を発揮できず、なんだか残念な結果でしたね・・・。
番組を見ていて感じたのは、東大法学部から大蔵省に入ったような、自民党の片山さつきや大村秀章、東大法学部出で暴利を貪る外資系コンサルにいた堀紘一、また銀行員から政治家になった民主党小沢鋭仁あたりには、非正規雇用の実態などまるでわかっていないんだってことですかね。
東洋大学の松原聡なんかもそうだけど、こういう人たちの交際範囲はいわゆる勝ち組ばっかりで、リアルな非正規雇用者の姿が見えていないような気がしてしょうがなかったですね。
大村秀章にいたっては、「期間工で月収40万以上貰っている人もいる」などという、特異例中の特異例を平気でがなりたてる始末で、そんな恵まれた給与の人たちをベースに政策を考えているとしたら、世の中どうなっちゃうんだって不安になってきました。(彼の選挙区愛知県だって、そういう人ばっかりじゃあないでしょ?)
番組中一番ましだったのは、田原総一郎がテレビ局の非正規雇用について言い出したことくらいか・・・。
そして、一番失望したのが、民主党のくせに偽装請負のことをよく分かっていなかった小沢鋭仁の態度ですかね。
経団連会長の会社キャノンもやっている偽装請負の問題は、この団体がホワイトカラーエグゼンプションを導入しようとしたことと併せ、忘れてはいけないことだし、労組とは距離を置き財界べったりになりつつある野党・民主党のろくでもなさを浮き彫りにした瞬間でもありました。
・偽装請負とは?
それと、世の中のことを知らない片山さつきが、さかんに組合=正規雇用者VS非正規雇用者という対立軸を言い立てて、組合の既得権益などということを言っていたけれど、最近の実態はそんな対立図式ではないでしょう。非正規・正規は連続したつながりのなかで働いているわけで、正規雇用者が非正規の正規化や待遇改善を訴えているケースだってままある。
とにかく、パネラーに恵まれた(?)政治家や企業経営者、学者ばっかりで、普通に会社勤めしている人間がいないってことが、今回の番組の最大の失敗で、こんなことでは宮崎県の官僚出身・県知事候補者同様、国民にそっぽを向かれるのが落ちなんではないでしょうか?
というわけで、番組がくだらなかったと思った人は前述の本をお読みください。
そうすれば、日本に必要な野党は民主党ではないなあって思うんじゃないかな?(といっても、社民党や共産党とも違うような気はするけど・・・。)
・朝まで生テレビ公式HP
薬師院氏の『日本とフランス 二つの民主主義』は、個人的には、去年読んだ政治に関する本のなかで一番感動した本。
この本では、民主主義には大雑把に自由を基調とするアメリカ型と平等を基調とするフランス型があり、日本ではアメリカ型の自由主義型=民主主義と思われていること、そして、ソ連崩壊後左派政党が衰退したのは日本ぐらいで、ヨーロッパでは左派政党が議席を増やし政権を獲っていることなどが解説されており、反米なあなた、反グローバル経済のあなた向きな、絶対必読の書です!
そんなわけで、薬師院氏の発言に注目していたわたしだったんだけど、予備校の先生みたいなルックスの氏は、番組初登場だったせいか、もうひとつ存在感を発揮できず、なんだか残念な結果でしたね・・・。
番組を見ていて感じたのは、東大法学部から大蔵省に入ったような、自民党の片山さつきや大村秀章、東大法学部出で暴利を貪る外資系コンサルにいた堀紘一、また銀行員から政治家になった民主党小沢鋭仁あたりには、非正規雇用の実態などまるでわかっていないんだってことですかね。
東洋大学の松原聡なんかもそうだけど、こういう人たちの交際範囲はいわゆる勝ち組ばっかりで、リアルな非正規雇用者の姿が見えていないような気がしてしょうがなかったですね。
大村秀章にいたっては、「期間工で月収40万以上貰っている人もいる」などという、特異例中の特異例を平気でがなりたてる始末で、そんな恵まれた給与の人たちをベースに政策を考えているとしたら、世の中どうなっちゃうんだって不安になってきました。(彼の選挙区愛知県だって、そういう人ばっかりじゃあないでしょ?)
番組中一番ましだったのは、田原総一郎がテレビ局の非正規雇用について言い出したことくらいか・・・。
そして、一番失望したのが、民主党のくせに偽装請負のことをよく分かっていなかった小沢鋭仁の態度ですかね。
経団連会長の会社キャノンもやっている偽装請負の問題は、この団体がホワイトカラーエグゼンプションを導入しようとしたことと併せ、忘れてはいけないことだし、労組とは距離を置き財界べったりになりつつある野党・民主党のろくでもなさを浮き彫りにした瞬間でもありました。
・偽装請負とは?
それと、世の中のことを知らない片山さつきが、さかんに組合=正規雇用者VS非正規雇用者という対立軸を言い立てて、組合の既得権益などということを言っていたけれど、最近の実態はそんな対立図式ではないでしょう。非正規・正規は連続したつながりのなかで働いているわけで、正規雇用者が非正規の正規化や待遇改善を訴えているケースだってままある。
とにかく、パネラーに恵まれた(?)政治家や企業経営者、学者ばっかりで、普通に会社勤めしている人間がいないってことが、今回の番組の最大の失敗で、こんなことでは宮崎県の官僚出身・県知事候補者同様、国民にそっぽを向かれるのが落ちなんではないでしょうか?
というわけで、番組がくだらなかったと思った人は前述の本をお読みください。
そうすれば、日本に必要な野党は民主党ではないなあって思うんじゃないかな?(といっても、社民党や共産党とも違うような気はするけど・・・。)
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