切られお富!

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TBS盗聴問題では、撮りたかったひとの肉声を盗聴したい!

2007-06-09 14:09:32 | TVピープル
言語道断な話とはいえ、情報が整理されないのは、取材する側・される側もまたマスメディアの人間だからってこと?わたしが知りたい情報は、問題の番組ディレクターがTBS社員なのか、それとも下請制作会社の社員なのかってこと(あるいは、フリー?)。

福澤アナ、TBS系「ピンポン!」遼クン盗聴工作で降板示唆(サンケイスポーツ) - goo ニュース

また、仮に、件のディレクターが外部の制作会社の人間だったとして、その上にこうした取材を指示または黙認したTBS社員プロデューサーがいたのかって話。

つまり、こんな滅茶苦茶取材・報道が、TBSの番組制作の現場で、会社のラインとして容認される状況にあるのかって話なわけなのであって、社長や福澤アナの話なんかどうでもいいんですよね~。

毎回この手の不祥事が起こるたびに、現場の命令系統について、曖昧な反省が行われてよくわからなくなるんだけど、滅茶苦茶な突撃取材やろうと決めた人間のポジションってものが、そもそもよくわからなくなってしまうんですよ。

「世の中の非難を浴びてもやりたかった」という具合に、腹をくくった責任者が出てくるなら、ある意味納得するんだけどね~。

たとえば、今村昌平や大島渚、原一男が監督したドキュメンタリーでも、今なら行き過ぎと思える撮影箇所はなくもないんだけど、彼らだったら、「それでもやりたかった」と堂々とメディアの前で言ってのけるんじゃないかな?で、そんなディレクターが出てきて言葉を発するのならともかく、フリーのアナウンサーだの、社長だのが出てきて何かを言ったり、また彼らを非難したりするのは、的外れの空中戦をメディアやネットがやっているに過ぎないって思えてしまうんですよ。

少し具体的なことを書くと、謝礼だのヘリのチャーターみたいなお金のかかることってプロデューサーの範疇で、もちろんディレクターからの希望だったとはいえ、番組取材チームの総意でやっていたってことですよね。

また、選手に盗聴を依頼したディレクターが、一番偉いディレクターだったのか、それともいわゆるADなのかも明らかじゃないんだけど、制作現場というところは、上からの命令は絶対の軍隊的なところではあるし、ディレクターの無理難題を無理矢理頼みに行くのがADの仕事(やりがい?)という因習もあるわけだから、選手があきれるような身勝手な要請TELも、いかにも"現場"っぽくって、なんとなく想像がつく…。

で、謝礼だヘリのチャーターだってくらいの予算は、さすがに天下のTBSでは社長決裁というわけはありえないから、「視聴率のためなら何でもあり」という制作風土が、TBSの番組製作部門にあって、それを前提にストップがかからなかったってことなんでしょうね~。

しかし、そういう俯瞰でみた風土ってものは、亀田問題を見れば明らかだし、他のテレビ局だって同じようなもの…。

そんなわけで、福澤アナが何をやるかは知らないけれど、ちゃんと業界の番組制作手法やTBS本体までも刺すような鋭い追及をやれるのかどうか、お手並み拝見ですね。

それと、結局のところ「陳謝」とか「土下座」しか求めることにならない批判は無効ってものですよ、批判している人たちも!ブログみてると、そんなのばっかなんだけどさ!!
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