中川昭一氏のリーガルマインド。

中川昭一政調会長が日教組を批判、「（教育基本法改正反対のデモをやっている教師は）免許剥奪だ」といったとか。世の中的に人気のない日教組だけど、今回の中川発言はあまりにめちゃくちゃで、学校嫌いだったわたしですら日教組に肩を持つ気になってくる。デモを理由に教員免許剥奪は、労働法に抵触する発言でしょ！当然。

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＜中川政調会長＞「日教組の一部、免許はく奪だ」と批判

＞自民党の中川昭一政調会長は毎日新聞のインタビューで、教員免許の更新制度に関連して「日教組の一部活動家は（教育基本法改正反対の）デモで騒音をまき散らしている」としたうえで「下品なやり方では生徒たちに先生と呼ばれる資格はない。免許はく奪だ」と述べ、教員の組合活動を強く批判した。(毎日新聞)
[記事全文]

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毎日新聞の記者はちゃんと突っ込まなかった（突っ込めなかった？）のか疑問なんだけど、組合活動を理由に事実上の解雇となる教員免許剥奪は、不当労働行為に当たるわけで、たとえ新聞紙面での発言だとしても、与党の政策を仕切る政調会長の発言としてはあまりにめちゃくちゃ。

これはメディア（毎日新聞）にも問題があるんだけど、記事の中で、教育基本法の問題点をまともに説明していないし、世間的には必ずしも好意的に受け取られていない団体・日教組（少なくとも、日教組の方々はこのことを肝に銘じるべきだ。）を与党の政治家が恫喝的な形で批判したことについて、きちんとした矛先を向けていない。

いってみれば、郵政問題のときのような、底の浅い善玉・悪玉的図式で記事が書かれている面すらあり、＜メディアの死＞という印象を持ちますね。

わたしは個人的に、必ずしも公務員・教員にいい感情を抱いていなし、彼らがいわば「悪者」的な扱いを受けることになっている歴史的な経緯もわからないではないつもり。

ただ、立法の世界にいる人間の法理解がこんな低レベルで推移していることに危惧を覚えるし、どっちかといえば左よりとされてきた毎日新聞のスタンスもこれではどうもわからない。

世の中にいくら学校嫌い、教師嫌いが多いからといって（？）、安易なスケープゴートにしておしまいってアリなんでしょうか？いじめ問題で執拗にに教師や学校を責めている報道に一脈通じる話のような気がしますね。