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ちょっと理由があって再読しました。芝居好きが読むと発見があるかもしれませんよ。簡単に感想ですっ。
新橋芸者と男たちとの駆け引きを描いた永井荷風の小説。
ヒロインが付き合う男たちには、今でいう「青年実業家」やら、成金中年オヤジ、そして若手歌舞伎役者が含まれます。
そして、作品のそこここに歌舞伎を観ている人にはよくわかる情報が満載。恋に夢中なヒロインが踊る舞踊が「保名」だってあたりからして、随分狙っているでしょ?
それと、若手歌舞伎役者とのくだりなんか、昔の歌舞伎役者の生態がちょっとわかる感じで面白い。
というのも、荷風自身がかつて歌舞伎座で働いていた経験があるからで、もちろん花柳界の事情にも詳しいわけでしょう。だから、ここに出てくる話の端々はかなりリアリティがあるんだと思います。ちなみに、さりげなく、当時の成田屋の批判が出てきたりもしますし・・・。
なお、この小説、かなり艶っぽいところが出てきます。わたし、学生時分に読んだときは気づきませんでした!
何のことかと思ったら、中条省平の『文章読本』をお読みください!
というわけで、芝居好きにおすすめ!
新橋芸者と男たちとの駆け引きを描いた永井荷風の小説。
ヒロインが付き合う男たちには、今でいう「青年実業家」やら、成金中年オヤジ、そして若手歌舞伎役者が含まれます。
そして、作品のそこここに歌舞伎を観ている人にはよくわかる情報が満載。恋に夢中なヒロインが踊る舞踊が「保名」だってあたりからして、随分狙っているでしょ?
それと、若手歌舞伎役者とのくだりなんか、昔の歌舞伎役者の生態がちょっとわかる感じで面白い。
というのも、荷風自身がかつて歌舞伎座で働いていた経験があるからで、もちろん花柳界の事情にも詳しいわけでしょう。だから、ここに出てくる話の端々はかなりリアリティがあるんだと思います。ちなみに、さりげなく、当時の成田屋の批判が出てきたりもしますし・・・。
なお、この小説、かなり艶っぽいところが出てきます。わたし、学生時分に読んだときは気づきませんでした!
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