すでに話題になっているのでご存知の方も多いんだろうけど、イラク人質事件の今井さんが当時実家に匿名で届いた批判、中傷の手紙をブログで公開した。人質事件自体に関しては、わたしも多少思うことがあるのだけど、今回のブログでの手紙の公開にはわたしは賛成。公開されても平気じゃなきゃ、手紙なんか出すべきではないと思いますからね。
>2004年4月のイラク人質事件で一時拘束されたフリーライター今井紀明さん(20)=札幌市=が、当時実家に匿名で届いた批判や中傷の手紙類の公開をインターネットのブログ(日記風サイト)で始めた。
耳目を集める大きな事件の関係者には、批判、中傷がこうした手紙類や電話で行われることが少なくないとされるが、実際に公開されることはまれ。
事件を蒸し返すことにもなりかねないが、今井さんは公開について、気持ちに一つの区切りがついたからと説明。「事件については誤認も多く、問い直すきっかけになればと思っている。家に届いた手紙の約9割は匿名。批判するのは構わないが、匿名はフェアではない」と話している。
ブログのタイトルは「向き合いの中から生まれるもの、それは対話」。(共同通信の記事より)
批判、中傷の手紙を公開 イラク人質事件の今井さん(共同通信)
今井紀明の日常と考え事(今井さんのブログ)
向き合いの中から生まれるもの、それは対話 (手紙の掲載されたブログ)
☆ ☆ ☆
とりあえず、わたしの雑感だけ述べておきたいんだけど、今井さんのブログに批判のコメントが殺到しているのをみると、能天気な連中がコメントしてるんだなあってつくづく思う。
今井さんの行動が軽率だったという批判はあってもいいとは思うんだけど、彼が訴えようとしたイラクの「劣化ウラン弾の被害」の話を、コメントした連中はどのくらい知っているんだろう?
自分達の足で現地取材をしようともしない大手マスコミ。結局、イラク情報は政府の大本営発表に頼るのみの日本の報道の現状。実際、自衛隊員たちだって劣化ウランの被害にあっているという噂さえある。(防衛庁はひた隠しにしてるんだろうけど。)
当時は人質たちに批判的だったわたしだけど、今になって考えると、イラク問題の暗部を語ろうともしないマスコミ、与党、野党、能天気な批判・中傷をしてるだけの日本人に、彼らを批判しきれるのかって思えてしょうがない。
今だって現在進行形であるイラク問題を忘れないためにも、今回の今井さんの行動も興味深いっていうのがわたしの感想ですね。
劣化ウラン弾については以下のページをどうぞ!
イラク帰還米兵「劣化ウラン弾汚染」の真実
読者サービス。
>2004年4月のイラク人質事件で一時拘束されたフリーライター今井紀明さん(20)=札幌市=が、当時実家に匿名で届いた批判や中傷の手紙類の公開をインターネットのブログ(日記風サイト)で始めた。
耳目を集める大きな事件の関係者には、批判、中傷がこうした手紙類や電話で行われることが少なくないとされるが、実際に公開されることはまれ。
事件を蒸し返すことにもなりかねないが、今井さんは公開について、気持ちに一つの区切りがついたからと説明。「事件については誤認も多く、問い直すきっかけになればと思っている。家に届いた手紙の約9割は匿名。批判するのは構わないが、匿名はフェアではない」と話している。
ブログのタイトルは「向き合いの中から生まれるもの、それは対話」。(共同通信の記事より)
批判、中傷の手紙を公開 イラク人質事件の今井さん(共同通信)
今井紀明の日常と考え事(今井さんのブログ)
向き合いの中から生まれるもの、それは対話 (手紙の掲載されたブログ)
☆ ☆ ☆
とりあえず、わたしの雑感だけ述べておきたいんだけど、今井さんのブログに批判のコメントが殺到しているのをみると、能天気な連中がコメントしてるんだなあってつくづく思う。
今井さんの行動が軽率だったという批判はあってもいいとは思うんだけど、彼が訴えようとしたイラクの「劣化ウラン弾の被害」の話を、コメントした連中はどのくらい知っているんだろう?
自分達の足で現地取材をしようともしない大手マスコミ。結局、イラク情報は政府の大本営発表に頼るのみの日本の報道の現状。実際、自衛隊員たちだって劣化ウランの被害にあっているという噂さえある。(防衛庁はひた隠しにしてるんだろうけど。)
当時は人質たちに批判的だったわたしだけど、今になって考えると、イラク問題の暗部を語ろうともしないマスコミ、与党、野党、能天気な批判・中傷をしてるだけの日本人に、彼らを批判しきれるのかって思えてしょうがない。
今だって現在進行形であるイラク問題を忘れないためにも、今回の今井さんの行動も興味深いっていうのがわたしの感想ですね。
劣化ウラン弾については以下のページをどうぞ!
イラク帰還米兵「劣化ウラン弾汚染」の真実
読者サービス。
って、そのためにどれだけの人たちに迷惑がかかったかおわかりですか?一個人の無謀な行動で、一国の政府首脳まで出動するような騒ぎ。主張の内容なんかより、彼の頭の狂った行動に批判が一方的に向けられても致し方ないのではないでしょうか。彼の救出にかけた費用負担は国民の血税ですよ?
「あんなやつ見殺しにすればいいんだ。」と思っている人々も少なくないと思います。
主張したければ筋を通せということですよ。
ルールにのっとってやりなさい。それだけのこと。外務省からの渡航自粛通達を無視し、「危険だから行くな」といわれている中、しいて赴いた蛮勇。それで被害にあったのは当たり前。自己責任ですよ。
>自分達の足で現地取材をしようともしない大手マスコミ
戦地に素人が行けば迷惑極まりない。取材しているマスコミを守るのは誰?丸腰で自分の身なんか守れないよ?現地の自衛官がわざわざ守るの?ふざけないでほしい。ただでさえイラク復興、イラク住民の保護にぎりぎりの戦力しかない日本の自衛官に、興味本位で訪れた連中を保護するようなリソースはありませんよ。
>イラク問題の暗部
これはどういうことでしょう?具体的に列挙していただけますでしょうか?
今井氏のような方を擁護される記事を書かれるとは、人格を疑いたくなりますね(笑)
まとまった形でご意見頂きありがとうございます。
あきたこまちさんのご意見もひとつの代表的なご意見として受けとめますが、一応反論させてください。
まず前提としていっておきますが、わたしは今井さんがイラクに行ってことに対しては必ずしも肯定していません。それは上記の文章にも書いています。わたしが文句なしに肯定しているのは、批判や中傷の手紙をブログに公開したことで、批判した側も公開されたことを非難する資格はないでしょう。
>どれだけの人たちに迷惑がかかったかおわかりですか?
ところで具体的に聞きたいのですが、あきたこまちさんは今井さんのおかげで何か困りましたか?わたしはもちろん、彼のブログに批判のコメントを書いた人たちも誰も困っていないでしょう。つまり、自分が困りもしないのに、あるいは外務当局関係者でもないのに、勝手に憤慨して中傷する連中がいる。これこそが狂ってるし、ナショナリズムの恐さだと思いますね。
税金のことを言われるんでしょうが、これだって外交機密費予算内ですよ。それに、このことに使われなければろくなことに使われない金だって話は、田中真紀子の件でご存知ですよね。しかも、多額の金が使われたことになっているこの件の費用の問題の裏側は様々なところで指摘されています。(詳しくは、以下のページを必ずご覧ください。これが外務省の実態です。)
http://www.h7.dion.ne.jp/~ankh/koramu0405iraku.html
それと大事なことですが、退避勧告には法的拘束力はなく、憲法22条で「海外渡航の自由」は保障されていますし、憲法13条及び外務省設置法で在外邦人の生命の安全を守るのは政府、外務省の責務。当たり前の業務を行っただけで、小泉や冬柴の被害者批判など、政治家が偉そうに助けてやったみたいな発言をするのは、わたしにいわせれば公務員として憲法違反のトンデモ発言(憲法99条違反)ですよ。
また、劣化ウラン弾の被害についてよくご存じないようですが、湾岸戦争からイラク戦争にかけて使われた劣化ウラン弾による汚染被害は、白血病の急増やイラクの病院で次々と生まれる奇形児の話など、今後何世代にも及ぶものだし、イラクに駐留していた米軍やボスニアに駐留していたイタリア軍でも兵士の汚染被害が問題になっている。
今井さんの行動が「劣化ウラン弾」被害の問題を世間に広めるのに有効だったか否かの議論はあるでしょうが、自衛隊員の健康問題だって関わるわけだから、たんなるスモール・イシューでないことは確かでしょう。
そもそも論として念の為に言っておきますが、結局大義のなかったイラク戦争、たんなる戦争協力に過ぎない憲法違反の自衛隊派兵には反対しないで、人質批判には熱心な国民、政治家なんて、たんなる弱いものイジメにしかわたしには見えませんね。例えば、高遠さんなんかは、自衛隊が来る前からイラクのストリートチルドレンの面倒をみてたわけで、政府の擁護にしかならない「自己責任論」を説く連中よりアメリカのパウエルの発言(「危険を冒す人がいなければ社会は進歩しない」)の方がよっぽど見識があると思いますよ。
次にマスコミ問題ですが、「報道の自由」(憲法21条)を認めている国家であれば、駐留している自衛隊に関して取材できるのは当たり前だし、自衛隊だって協力するのが当然で、ふざけるどころか世界の常識をいってるだけ。もし仮に、政府や外交当局、自衛隊が協力しないのであれば、記者クラブ合同で傭兵を雇ってでも、独自の情報源を確保するのがマスコミの務め(こんなの世界の情報機関の常識です。)であって、それくらいしないとマスコミによるチェック機能が働かないでしょ?あなたは第2次大戦の大本営発表の教訓をどう考えてらっしゃるんでしょうか?
そうした点からも、「サマワに駐在していた大手マスコミは、4月上旬に全員退避し、現地には数人のフリーのジャーナリストが残るだけ」なんていう「情報を待ってるだけのマスコミ」の姿勢は糾弾されなければいけないでしょう。
最後に「イラク問題の暗部」についてですが、イラク戦争自体の発端である「発見されなかった大量破壊兵器」の問題や、なんでアメリカがイラク攻撃にこだわったのかについては、さまざまなことがいわれているので(例えば、「華氏911」やボブ・ウッドワードの著作など)、ここではささやかながら、わたしが気になる問題についてだけ列挙しておきます。(思いつくまま…)
・奥大使らへの米軍誤射疑惑
・イラクの宿営地の借地代金オランダ70万に対して日本3000万円の情けなさ
・キリスト教系の病院しか警護しない米軍
・劣化ウラン弾による健康被害を公式には絶対認めないアメリカとそれに追随する日本政府
・湾岸戦争、ボスニア、コソボ、アフガン、イラク戦争で大量に使われた劣化ウラン弾と軍産複合体、ブッシュ政権との関係
・劣化ウラン弾の取材番組の放送を取りやめたNHK
・立川のイラク派兵反対ビラで逮捕拘留の謎
・度重なる米兵によるイラク人 虐待事件
・イラク治安部隊の訓練実績の水増し疑惑
・ファルージャの虐殺
・人質事件で2CHまで使って政府擁護にまわった産経新聞
・大手メディアが「自粛」した、どぎつい人質映像の怪(政府の圧力?)
因みに、戦争が今や大衆操作の情報戦という様相を呈していることは、『戦争広告代理店』(講談社文庫)という本からもわかります。だから、情報収集が大事だし、政府のいってることなんかに騙される国民じゃいけないってことですね。
最後に、
>今井氏のような方を擁護される記事を書かれるとは、人格を疑いたくなりますね(笑)
といういい方は考えた方がいいんじゃないですか?わたしなんかは気にならない方だけど、そうじゃない人の方が多いはず。あきたこまちさんのご意見に賛同される方でも引くんじゃないですか?
いろんな意見があってもいいとは思いますが、無闇に他人の「人格」を疑うような人の「社会性」には疑問を持ちますけどね、わたしは。