今年は5月から暑くて、暑さに弱いわたしなんかは早くも帽子を愛用しています。ところで、「夏帽子」って季語にもなっていますが、結構不穏な言葉だったりするのかも。車谷長吉の「夏帽子 頭の中に 崖ありて」(車谷長吉句集)なんて句もありますしね~。
車谷長吉の「夏帽子 頭の中に 崖ありて」(車谷長吉句集)は、いかにもだけど意味ありげで不穏でしょ。
さらに意味ありげだと、萩原朔太郎の随筆「夏帽子」というのも妙な怖さがある。ここに出てくる年上の娘っていうのが変だし、朔太郎本人(?)も不良というよりオタクっぽくて怖い。
小説では、フローベールの『感情教育』冒頭に出てくる、船上で広いつばの帽子をかぶった運命の女性、谷崎潤一郎の『痴人の愛』の最後の方で、主人公譲治が決別しようにも誘惑に抗しきれなくなる、帽子を目深にかぶったナオミ…。
明るい陽射しを避けてかぶる帽子の内の、陰になった、表情の見えない暗い顔には何かがありますね…。
ま、取りとめがないんで、この辺で…。
車谷長吉の「夏帽子 頭の中に 崖ありて」(車谷長吉句集)は、いかにもだけど意味ありげで不穏でしょ。
さらに意味ありげだと、萩原朔太郎の随筆「夏帽子」というのも妙な怖さがある。ここに出てくる年上の娘っていうのが変だし、朔太郎本人(?)も不良というよりオタクっぽくて怖い。
小説では、フローベールの『感情教育』冒頭に出てくる、船上で広いつばの帽子をかぶった運命の女性、谷崎潤一郎の『痴人の愛』の最後の方で、主人公譲治が決別しようにも誘惑に抗しきれなくなる、帽子を目深にかぶったナオミ…。
明るい陽射しを避けてかぶる帽子の内の、陰になった、表情の見えない暗い顔には何かがありますね…。
ま、取りとめがないんで、この辺で…。
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感情教育〈上〉 (岩波文庫) | |
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