切られお富!

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<訃報> 映画監督 アッバス・キアロスタミ

2016-07-05 21:54:52 | アメリカの夜(映画日記)
映画関係者の訃報が続くんですが、『オリーブの林をぬけて』を確か六本木の映画館に観に行ったら、故淀川長治の大絶賛の影響で満席だった記憶がありますね~。あれはいったい何年前だったんだっけ?ご冥福をお祈りいたします。

イランの名匠アッバス・キアロスタミ監督、死去 日本でも撮影

イラン人の監督というのが今も昔も珍しかったんだけど、そのこと以上に、どこまでが演出でどこからがドキュメンタリーなんだという、あの独特の映画術(?)がもっと語られるべきなんでしょうね~。

ま、とにかく、ジグザグ道三部作、『友だちのうちはどこ』、『オリーブの林をぬけて』、『桜桃の味』は凄かった!ただ、この三本で世界映画のトップランナーになったと思ったら、その後は…だったかな。

個人的には、インドの巨匠サタジット・レイより好きでした。これで週末に見直す映画が増えちゃいましたね。是枝裕和監督が役者から自然な芝居を引き出す監督だっていったって、キアロスタミに比べたら、小賢しいというか…。

ま、できたら、大きなスクリーンで観てください!特に『オリーブの林をぬけて』のラストは圧倒されます!

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2 コメント

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懐かしい名前が続いて消えていく… (蝙蝠お高)
2016-07-10 20:28:32
一時代を築いた人ですね。
でも、うちの近所のTSUTAYAには何にもない…(T-T)
こまっしゃくれてて申し訳ないのですが、私は「そして人生はつづく」が大好きでした。あんまりなタイトルも含めて好きです。「ひとりで生きる」と並んで、あんまりな…だけど付けたモン勝ちの唯一無二の圧倒的なタイトルだと思います。
(山でいうところの美ヶ原みたいなf(^_^;)
ご冥福をお祈りします。
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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2016-07-10 22:41:55
蝙蝠お高さま

ご近所のTSUTAYAにないなんて!

でも、ご近所の図書館で「そして映画はつづく」という本を借りるとよいですよ。なにしろ、黒澤明との対談が入っています!

しかし、イランでは黒澤映画が人気だったって、凄い話ですよ。

これは黒澤最晩年の対談で、黒澤邸を訪ねたキアロスタミは恐縮してしまって、もっと質問すればよかったって、最後に書いています。黒澤組のジャンバーもらったそうですけどね。イランじゃ着たら暑そうですけど・・・。
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